21世紀の科学技術には、20世紀には説明や解決が困難だった生命・地球環境・情報・社会システム、そして人間に関わる諸問題の解決が求められます。その鍵を握るのが、「創発(emerging)」です。未開拓の科学技術を開花させる学びが、慶應義塾にはあります。

理工学部

理工学全体を見渡し、 徐々に分野を絞る「学門制」

入学後、自分の興味や関心に応じて徐々に学びたい分野を絞っていき、2年進級時に所属する学科を決定します。各学門から進級できる学科とおおよその割合は表のとおりです。希望学科への進級率は年度により異なりますが、第1希望へは85~90%、第2希望へは10%前後と、多くの学生が希望通りの学科に進級しています。

機械工学科

慶應義塾は創立以来、「独立自尊」を体現する人材の育成を行ってきました。機械工学分野においても、この精神のもと、自らの力で世界を先導することのできる、創造性と総合力のある技術者や研究者の育成を目指しています。海外におけるトップレベルの大学との交換留学も盛んに実施されており、国際社会をリードする人材を数多く輩出しています。

電気情報工学科

電子工学は、電気と光を情報の処理・伝達の手段やエネルギー源として工学技術に応用する学問分野です。現代社会において、電子機器がない日常生活は想像もできないことですが、これからも人間の安心・安全やシステムのスマート化、地球環境問題の解決など、豊かで決適な社会を実現するため、電子工学を専門とした人材が活躍する場が広がっていくと期待されます。

応用化学科

私たちの身の回りには、様々なものが満ち溢れています。私たちは、こういったものの恩恵を受けて生きています。将来にわたって豊かで安寧な社会を実現するためには、自然の中にある存在としての自覚を持ち、自然との調和を考えた「ものづくり」を行うことが求められています。そのためには、現象の奥にある本質を正しく理解し、活用し、制御するための知恵を身につけることが重要です。 さあ、応用化学科の仲間になって、本質をさらに深めていく「基礎」と正しく活かしていく「応用」を身につけ、一緒にポスト・グローバル社会を切り拓いていきましょう。

物理情報工学科

超伝導技術を駆使した省エネ社会、量子コンピュータの実現による高速演算、スピントロニクスによる次世代情報技術やレーザーを利用した人に優しい医療など、物理情報工学科は物理と数学を基盤とした「ものづくり」のための応用物理学を学びます。多岐にわたる専門科目と研究活動を展開し、世界を先導するエンジニアの育成を目指しています。

管理工学科

管理工学とはさまざまな技術を統合し、人間の諸活動を含めたシステム全体の設計やコントロール、新たな管理技法の開発などを目指す理論および技術体系です。管理工学科では、経済学や心理学なども含めた学科目を幅広く設置し学生の視野を広げるとともに、複雑な現実社会の中から問題点を抽出し、解決を図る能力を持つ技術者の養成を心がけています。

数理科学科

数学は厳密な論理のもとに現象を捉え、数を使って表現し、それにより対象の背景にある構造を見出すことを目的としています。数理科学はさまざまな対象を包括的に扱っている学問であり、純粋な枠組みから現実の問題への応用を含め、対象の抽象化、定式化、モデル化やさらにその先にある新しい現象を追求しています。

物理学科

自然現象の共通の物理法則「普遍性-universality-」の探求が、物理学の目的のひとつです。一方、「超伝導」のように、電子1個の振る舞いからは決して予測できない、物質のさまざまな「階層」がまったく新しい性質を示すこと「創発—emergence-」は、生命科学や社会科学にも共通する考え方です。「普遍性」と「創発」を理解できれば、どのような科学技術に携わっても立派に通用するでしょう。

化学科

「人と自然に一番近いサイエンス」、それが化学です。「化学」とは物質の性質とその変化を対象とした学問であり、私たちが生活していく上で、必要不可欠なさまざまな物質を自由自在に作り出すことが出来る唯一の手段です。このように「化学」は多くの科学技術の文字通り「根幹」であり、将来にわたって科学技術の舞台で主役を演じ続けます。

システムデザイン工学科

システムデザイン工学とは、科学技術の影響がおよぶ社会や人間、自然環境などを対象に、工学システムとそれを取り巻く環境との調和性を実現しようという工学分野です。いわば「環境空間」というキャンバスに「モデル化」という筆を用いて、「システム」という絵を設計していく、新たな理工学といえるでしょう。

情報工学科

情報工学とは情報の力を工学的に利用するための分野です。コンピュータ科学、メディア工学、通信工学を「情報」の観点から融合的に扱う工学分野で、情報工学科では情報の発生、獲得、伝達、蓄積、処理、表示などにわたる学術の発展と人材の育成を通じて、社会に貢献することを目指しています。

生命情報学科

水の惑星「地球」にいのちが誕生して約40億年。DNAの二重らせん構造が提案されて約60年。今、ヒトゲノムの塩基配列が簡単に解析できるようになり、生命科学は新しい時代に入りました。生命のしくみの謎解きには、生命システムを物理の言葉で語ったり、分子の変化で表したり、情報論的に説明したりする「生命情報学」が必要なのです。

外国語・総合教育教室

未来を先導する理工学研究者・技術者の育成に寄与するための、 外国語教育および総合教育

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