Emerging and Breakthrough

創発的ネットワークイメージ図

慶應義塾大学理工学部・大学院理工学研究科の基本理念を表すキーワードは、「創発(emerging)」です。「創発(emerging)」とは、各構成要素の相互作用によって、個々の構成要素の性質だけからは予測・説明できないような飛躍的な結果が全体として発現することを意味します。

21世紀の科学技術には、20世紀には説明や解決が困難だった、生命・地球環境・情報・社会システム、そして人間といった諸問題の解決が求められます。その解決の鍵を握るのが、この「創発(emerging)」であると考えます。

細分化した専門分野ごとの追及ではこれまで導き出せなかった成果を、文字どおり全体として「創発(emerging)」することによって、未開拓・未挑戦の領域に新しい科学技術を開花させることが可能となります。

2000年4月、慶應義塾大学理工学部・大学院理工学研究科では、その新しい科学技術を開花させる「創発的ネットワーク」をめざした新教育研究体制をスタートさせました。自らの専門領域の研鑚に励むと同時に、学問の枠にとらわれない未知の学際領域の諸問題を、より自由により多面的に共同究明する環境が整いました。

こうした教育研究環境を通して、学生のフロンティア精神をはぐくみ、秘めた創造的能力を最大限に引き出し、次の最先端を切り拓き社会を先導する人材を育成することが、慶應義塾大学理工学部・大学院理工学研究科の使命です。

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