私たちの身の回りには、さまざまなものが満ち溢れています。私たちは、こういったものの恩恵を受けて生きています。将来にわたって豊かで安寧な社会を実現するためには、自然の中にある存在としての自覚を持ち、自然との調和を考えた「ものづくり」を行うことが求められています。そのためには、現象の奥にある本質を正しく理解し、活用し、制御するための知恵を身につけることが重要です。 さあ、応用化学科の仲間になって、本質をさらに深めていく「基礎」と正しく生かしていく「応用」を身につけ、一緒に持続可能な社会と人類の未来を切り拓いていきましょう。

応用化学科の3つの特徴

1.化学の基礎と応用を重視し、密で幅広い分野を学ぶ

化学の「基礎」と「応用」の両方を重視し、「広い視野」と「深い専門性」を持った人材の育成を目指しています。化学の基盤分野を網羅した教育で、幅広い化学を学んで初めて得られる広い視野を武器に、刻々と変化する社会の課題に柔軟に対応できる基盤を育てます。化学の知識と技術が求められる医療・地球環境・エネルギー問題などの解決に貢献できる地力を身につけます。

2.伝統と柔軟性を持つ確かな教育実績


応用化学科は理工学部の中で最も歴史のある学科の1つで、1学年100名以上・合計8,000名以上の卒業生を輩出しています。どの時代にも柔軟に対応できる人材を、絶えず輩出してきた確かな教育実績があります。卒業生の約80%が、さらに高度な知識・技術を習得するため、大学院に進学します。その後、主に製造業を中心とした民間企業や大学等の教育研究機関の第一線で活躍しています。

3.化学の全ての分野を網羅する多彩な教員陣

31名の教員が在籍し、16研究室に分かれて、物理化学、無機化学、材料化学、電気化学、環境化学、化学工学、分析化学、有機化学、高分子化学、生物化学など、多彩な分野で活躍する教員陣が、教育・研究に日々邁進しています。

学習・教育目標

応用化学という学問を習得し、「広い視野」と「深い専門性」を持って、世界で活躍できる人材の育成を目標にしています。自分が専門にしたい分野の知識習得だけでは、様々な分野が絡み合う現代社会の課題は解決できません。一方で、基礎的な知識のみで深い専門性がなければ、高度な知識が要求される最先端の現場に対応できません。このため、応用化学科では学部 2・3年生において、化学に関連する基盤領域を"幅広く"学びます。そして、学部4年生からは各研究室に配属し、世界最先端の研究活動を通して、専門性を深めていきます。

応用化学科での学び方

上記目標の実現を目指し、以下のような特徴的なカリキュラムを設定しています。

1.「応用化学 基盤必修科目群」

2年生・3年生において、幅広い分野の基礎科目が充実しています。物理化学・無機化学・分析化学・有機化学・高分子化学・生物化学・化学工学と、化学の基盤分野を網羅しており、広い視野を得るための基礎を身に付けることができます。

2.選択科目の「応用化学系英語」

1年生・2年生で履修する必修の外国語科目に加え、3年生では「応用化学科英語」、4年生では「応用化学輪講」を通して、化学に関する情報を英語で読み考え、自分の意見を英語で発信できる人材育成を目的としています。

3.「応用化学 選択科目群」

2・3・4年生に対して、基盤必修科目群とつながりの深いさまざまな選択科目が用意されています。これらの科目はいずれも、幅広い化学の分野において高度な学問的センスと応用的思考力を養うことを目的としています。

4.実験を主体とした研究教育 

1・2年生の基礎的な化学実験に加え、3年生の応用化学実験では、週に2回の実験教育を行っています。座学では得られない生きた学問を習得できます。また、研究室配属された学部4年では、各研究室において世界最先端の実験・研究活動に取り組みます。

在学生インタビュー Interview

自分を律する力が導いた、有機化学への道。
夢のある研究から学んだ知識で、実社会に貢献する。

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在学生インタビュー(過年度)

研究分野

マテリアルデザイン分野

マテリアルデザイン分野

現代社会はさまざまな機能を持ったマテリアル(材料)に支えられています。マテリアルは原子や分子の集合体であり、構成要素の選択や構造を制御することで特有の機能が発現します。材料化学では無機化学や有機化学といった枠を超え、さまざまな知識を結び付ける必要があります。マテリアルデザイン分野では、マテリアルの構造、物性、合成方法などを深く理解し、「化学」に立脚して新規なマテリアルを提案・創出します。

環境・分析・化学工学分野

環境・分析・化学工学分野

世界の経済発展は、膨大なエネルギー消費、環境汚染の拡散を引き起こしています。今まさに直面する緊急課題を解決するために、環境化学、分析化学、化学工学にまたがるグローバルな知識が必要です。環境・分析・化学工学分野では、健康被害の原因となる大気中微粒子の効率的捕集技術、食品・水質の安全性がその場で分かるポータブル分析機器、ファインバブルを利用した環境浄化や水処理技術の研究開発などに取り組みます。

オーガニックサイエンス分野

オーガニックサイエンス分野

分子を自由自在につなげる方法を追究していくと、抗がん剤などの薬成分や、それを体内の標的部位に輸送する有機材料をつくることができます。また、体の中で起こるさまざまな事象を有機分子が複雑に絡みあう現象と捉えると、病気になったり治ったりする生命現象を分子レベルで理解できます。このように、有機分子を見つけて、作って、利用する。それが応用化学科のオーガニックサイエンス分野です。

バイオサイエンス分野

バイオサイエンス分野

未だ混沌とした「生命」の謎を紐解く方法として、生命現象を「化学物質の分子レベルの反応と連携」と捉えて、化学の言葉で理解するケミカルバイオロジーが注目されています。バイオサイエンス分野では、生命の謎解きに取り組むとともに、生命に積極的に働きかけ人々の健康と医療に貢献するものづくり、生体システムを模倣・活用した環境にやさしいものづくりなどを学びます。

進路

卒業生の90%近くが、各分野の最先端で活躍できる高い専門性の習得を目指し、大学院に進学します。大学院で修士課程や博士課程を修了した後、民間企業や大学等の教育研究などで活躍しています。応用化学の“幅広さ“は、そのまま進路の幅広さに直結しており、長年にわたって毎年100名以上輩出されている卒業生が、様々な業種・分野において活躍し、大きな社会的信頼が確立されています。

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