修士課程の学位論文審査基準は、以下の通りです。
基礎理工学専攻
1. 主体的に取り組んだ研究に基づくものであること。
2. 研究内容が具体的かつ論理的に記述されており、新規性を有する成果、あるいは新たな観点・知見・解釈が含まれていること。
3. 従来の研究を適切に引用していること。
総合デザイン工学専攻
修士論文は、以下の項目について審査を行い、修士論文審査会における発表と質疑応答も踏まえて、総合的に評価する。
1. 修士論文提出者が主体的に取り組んだ研究成果に基づくものであること。
2. 新規性を有する成果や新たな観点・知見・解釈が含まれたものであること。
3. 先行研究の参考文献を適切に引用していること。
4. 研究内容が具体的かつ論理的に記述され、客観性を有すること。
開放環境科学専攻
修士論文は、以下の項目について審査を行い、総合的に評価する。
1. 修士論文提出者が主体的に取り組んだ研究成果に基づくものであること。
2. 新規性を有する成果や新たな観点・知見・解釈が含まれたものであること。
3. 先行研究を参考文献として適切に引用していること。
4. 研究内容が具体的かつ論理的に記述され、客観性を有すること。
後期博士課程の目標は、将来にわたり理工学分野における指導者として社会に貢献し得る人材を輩出することであり、具体的には以下の通りです。
1.専門分野において明確な成果が得られている
2.高度な研究を自立して行っていける能力が示されている
後期博士課程に関しては、各専攻で修了要件が明示されていますが、以下の点は共通しています。
1.学位申請に該当する研究の成果が理学、工学および工業の発展に寄与するものであること
2.専攻分野に関する十分な知識と見識を持ち、将来において、国際的な広い分野での新しい研究・開発活動を先導的に行える資質を持つこと
各専攻は、教員の組織である複数の専修から構成されています。学生は、指導教員を介してこの専修が用意したカリキュラムを中心に履修します。特に専門科目については、最先端の科学を現実の社会で展開するために分野融合を取り込んだ新しい教育プログラムをもって高度人材育成をおこなうことを目的として、2016年度から専攻内の教育研究分野(専修)でデザインした「主専門-副専門制」を柱とする新カリキュラムに移行しており、所属専攻ごとにその専攻の特色や研究主題の展望を掌握し、専門分野での確かな知識や方法論をマスターすることができるようになっています。このうち「主専門」は高度な専門知識の習得を目的として専修で厳選されたプログラムとなっており、修士課程修了要件において学生は最も深く関係する分野(専修)の主専門科目から指示された履修方法に則って8単位以上を取得することになっています。一方で、「副専門」は修士論文研究と関連性の高い「主専門」分野に加え、さらに学識の範囲を広げ異分野の科目を一定数履修することを奨励するために専修が設定したプログラムになっています。「副専門」ではプログラムを設定している専修が指示した履修方法に則って指定単位数以上を取得することを求められています。また、専門科目とは別に、科学技術と人間社会のより良い相互関係を提案し、実現できるようになるための社会のリーダーを養成することを目的とした、3専攻の共通の総合科目が設置されており、6単位までを前期博士課程修了要件に含めることができます。
修士課程は、「課題研究」科目(4単位)において、修士論文課題を絞るために自然科学、産業界の動向を調査し、課題と解決の方法論を見出し、「特別研究第1」科目(6単位)において、具体的な研究方法論の構築と実施、収束、論文作成について学びます。これらは、専修単位で多くの教員から各段階的に指導を受ける仕組みになっています。
後期博士課程も同様に、「特別研究第2」科目(6単位)において、同様の段階を経た複数の教員の指導を受ける仕組みになっています。
21世紀のボーダレス時代に活躍できる創造的な科学者・技術者、社会のさまざまな分野の指導者になるべく、自らの頭で考えて行動する人材を広く受け入れます。ものづくりの基本となる数学、物理、化学などの理数系科目に特に興味があり、それらの科目の基礎学力を持っているとともに国際的舞台で活躍するためのコミュニケーション能力の習得に興味がある学生を求めます。
特に次のような学生の入学を期待します。
1.科学及び技術に強い関心を持つ人
2.物事をじっくり考え、興味深い現象の発見や問題解決に意欲を持つ人
3.新しいことへの興味を持ってもの創りに挑戦したい人