シンポジウム記念写真
2025年11月5日~6日、慶應義塾大学三田キャンパス東館G-Labにおいて、理工学部・理工学研究科のダブルディグリープログラム開設20年を記念したシンポジウム"Commemorative Symposium for the 20th Anniversary of the Double Degree Program in Keio Science and Technology - Looking Ahead to the Brain Circulation Ecosystem in 2040"が開催されました。シンポジウムは、文部科学省「大学の世界展開力強化事業」の一環として行われ、日本国内外の大学関係者やダブルディグリー修了生等が、両日で延べ約100名集まり、活発な議論と交流が行われました。
基調講演に登壇する小尾晋之介教授
基調講演に登壇したMarie-Pierre Favre東北大学副学長
基調講演に登壇したRomyen Kosaikanont, Mae Fah Luang University副学長
シンポジウム初日は、村上俊之理工学部長、伊藤公平塾長、文部科学省高等教育局の佐藤邦明参事官の挨拶に続き、3つの基調講演が行われました。2005年に本学理工学研究科がフランスのエコール・サントラル・グループとの修士ダブルディグリープログラムを開始して以来、欧州を中心に17校と協定を結び、教育・研究・国際交流を深化させてきた20年の歩みを振り返るとともに、2040年に向けた"Brain Circulation"エコシステム構築への展望を語りました。
この他、ワークショップ"Industry Cooperation and Brain Circulation Ecosystem"、"Student Service and Mobility"も行われ、参加者を交えた活発な意見交換が行われました。
パネルディスカッションの様子
ダブルディグリープログラム修了生によるパネルディスカッションの様子
2日目は、理工学部の海外協定校による、ダブルディグリーを巡る最新の動向を発表するショーケースが行われました。
シンポジウムの締めくくりには、ダブルディグリー修了生によるパネルディスカッション、"Double Degree Program at Keio University Science and Technology - Alumni and Students’ Perspectives"が行われ、それぞれの経験に基づくリアルで率直な発言が、ダブルディグリープログラムの困難と可能性をより浮彫りにしました。
土屋大洋常任理事が、福澤先生の「西洋事情」を紹介しながら、より一層、義塾の国際交流を推進していくとの挨拶をもって、2日間に亘るシンポジウムが盛会のうちに閉会しました。
ダブルディグリープログラム修了生を招待して行ったレセプション
2日目の閉会後に行われたレセプションには、社会で活躍する修了生が国内外から集まり、ダブルディグリープログラムの20年を祝しました。
本シンポジウムを通じ、参加者は教育機関・学生・社会の三者を視野に入れた国際教育・学位プログラムの将来像について議論を深め、グローバル人材育成の新たなフレームワークの構築に向けた意識を共有する場となりました。今後、理工学部・理工学研究科のダブルディグリープログラムは、グローバルな頭脳循環の一翼を担い、進化を続けてまいります。
シンポジウムWebサイト: https://www.st.keio.ac.jp/en/symposium2025.html
撮影:竹松明季、他
