現在の職場について

私は国立大学法人広島大学の事務職員として働いております。事務職員にも理系職があることは就職活動をするまで知らなかったのですが、理系職の場合には職務内容によって学生系と施設系に分けられます。私は施設系の仕事に携わっており、建物改修及び新築の際の電気設備設計や日常の施設管理をしております。ちなみに、学生系は実験のサポート等をするようです。国立ということもあり、希望を出せば文部科学省でも働くことができます。

私は高校生、大学生時代と陸上競技をしていました。陸上を通じて母校の金光学園をはじめとして、地元の様々な人に大変お世話になっていました。それ故、地元付近で就職することで少しでも恩返しをしていきたいと思い、関東で就職をせずに地元就職を選択しました。

大学研究室時代

内山研究室箱根旅行(2006年)

大学4年時には内山孝憲先生の研究室に所属し、筋肉を押し込んだときの反発力で筋肉の硬さを客観的に評価するシステムについて、日吉キャンパスの体育研究所と連携して研究していました。内山先生から研究で使用するようにと渡された解析ソフトは未知のもので、ソフト内の言語は全て英語でした。加えて、プログラム言語も授業で習ったものとは異なる言語だったので、研究をするのに非常に苦労しました。私は独学でプログラム言語を学び、同じ解析ソフトを使用している企業の研修セミナーに参加する等してなんとか論文をまとめることができました。

このように、私は現在の職業とは関係性の低い内容について研究をしていました。そもそも、大学入学当初は化学に興味を持ち学門3で入学したのですが、次第に物理の方に面白さを感じるようになり、大学2年時の学科選択で物理情報工学科を希望しました。私は慶應義塾大学理工学部について、入学時に勉強したいことが曖昧でも、幅広い分野の進路先が用意されている点や、大学で学んだ専門分野外に就職したとしても十分に活躍できる点が強みだと思います。

陸上競技生活

私は大学時代に体育会競走部に所属し、やり投げをしていました。卒業して10年以上経過した現在も選手且つ指導者として陸上競技に携わっています。体育会競走部での活動は厳しい上下関係や規則等があり、慣れるまで大変でした。しかし、競技に対し高い目標を持った仲間たちと必死に楽しく部活動を行うことにより、強い信頼関係や仲間意識が生まれ、私の大学生活に欠かせないものとなりました。私は就職後も選手として陸上に携わりたいと考え、陸上ができるような環境を探して就職活動をしました。今の職場では仕事を終えた後には大学のグラウンド等で練習し、練習が休みの日には大学生や近所の高校生の指導をすることもできます。私は社会人アスリートとして学生時代の最高記録を次々に更新し、国体出場や全日本実業団選手権入賞等、全国で活躍することができるようになってきました。マスターズ(年齢別)の試合ではマスターズ日本記録保持者となることもできました。最近では企業からやり投げ用シューズ改良のためのモニターの依頼があったり、NHKからも番組で使用するためのやり投げの軌道や速度等のデータを瞬時に表示するソフト開発のモデルの依頼があったりしました。その際には理工学部で学んだ経験を活かして、理論的に報告書のまとめや提言を行うなど、貴重な体験をすることができました。

リオオリンピック銀メダリストで慶應競走部の後輩である山縣君と

2016年早慶対抗戦にて

最後に

学生時に専門で勉強したこととは関係性の低い職場に就職しましたが、理工学部及び部活を通じて学んだことはあらゆる面で役に立っております。私は慶應義塾大学を卒業して思ったことが、再度慶應義塾大学に入りたいと思えるくらい楽しい学生時代だったということです。私は今でも年1回は慶應義塾大学を訪れ、競走部に顔を出したり、研究室の同期とお酒を飲んだり、早慶戦等慶應大学のグラウンドで行われる陸上の試合に出場したりしています。今回の塾員来往を目にした人が私と同様に慶應義塾大学に入って良かったと思えるよう、大学生活を満喫し楽しんでいただければと思っております。

広島大学陸上部の教え子と広島県立西条農業高校の陸上投擲チーム(2018年)

プロフィール

桑田 和佳(くわだ かずよし)
(金光学園高等学校(岡山) 出身)

2007年3月
慶應義塾大学 理工学部 物理情報工学科 卒業

2007年4月~
国立大学法人広島大学 施設部 就職
広島大学陸上部コーチ 就任
県立西条農業高校陸上部投擲アドバイザー 就任

2010年
千葉国体成年男子やり投げ 出場

2011年
全日本実業団対抗陸上競技選手権大会 入賞

2012年
岐阜国体成年男子やり投げ 出場
日本ランキングやり投げ26位(自己最高)

2014年
全日本実業団対抗陸上競技選手権大会 入賞

2016年
マスターズ陸上 やり投げM30部門 日本記録達成

現在に至る

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