東北新幹線も青森県まで伸び、終着八戸をご存知の方も増えたことと思います。八戸市は昔から漁業の盛んな土地ですが、工場もある程度立地しており、バランスのとれた街です。最近は、海外コンテナ等の扱いが増え貿易港として整備が進んでいます。北国でも雪が少ないのですが、寒さは少し厳しいところです。

本年2月機械工学科澤田先生と学生たちが工場見学のため、八戸市を訪れてくれました。澤田先生と先生の同期である三菱製紙八戸工場の竹内さんが尽力してくれたものと思います。地元には八戸三田会があり、工場見学に合わせ一緒に会食をしてもらいました。久しぶりに慶應義塾のいろいろな話を聞けたことはとても楽しいことでしたし、現在の先生方や学生たちががんばっていることを頼もしく思いました。また、参加した会員にはとても喜んでいただきました。

八戸三田会による工場見学歓迎会(2004年2月17日)

私にとって一番の思い出は、奇遇にも澤田先生が顧問をしておられる理工学部の剣道部です。入学時、一年先輩の鈴木さんに声をかけられ入部しました。同期の部員が多くおり、また先輩後輩とても仲が良く、普段の稽古や合宿など楽しかったことが思い出されます。写真は、夏休みの合宿時のもので、剣道部同期のメンバーです。きつい稽古から逃げ出し用具室に隠れた仲間がいたことも懐かしく思い出しました。試合でも交流戦や関東理工系など少し勝っていたと思います。今年の11月に剣道部40周年を記念して会合を開いたようですが、参加できず残念でした。私も卒業後、休み休みですが剣道を続けており、町内の対抗戦や社会人の大会にも選手や監督で参加しています。大学時代にいろいろな方々と稽古できたことが現在の自分にとってとても良かったと思っています。これからも、剣道に携っていければと考えています。

剣道部の稽古の後で

剣道部の同期の皆さんです

仕事はホテル業ということで、機械工学科出身に似合わないものですが、家業を継いだためです。亡くなった父も理工系の出身でしたので、私も何とかがんばっております。私はまじめに勉強しなかったのですが、在学中に得た知識のおかげで、ホテルの設備面など違和感なく細かい話ができましたし、会社の仕組み作りなど役に立っていることが多いと感じています。1~2年が自由にカリキュラムを組めたせいかもしれません。専門にとどまらず、さまざまな講義があったことが良かったのでしょう。また何より、卒業してからいろいろな場で出会う塾出身の先輩後輩の方々はとても貴重な人脈となっています。これは、慶應義塾で学んだ一番の財産と感謝しています。
理工学部の皆さんの活躍を祈念して、つたない文章を終わらせていただきます。

プロフィール

高橋 将(たかはし まさる)
(青森県立八戸高校 出身)

1979年3月
慶應義塾大学工学部機械工学科卒業

同年4月
白木金属工業株式会社(現 シロキ工業株式会社) 入社

1984年7月
株式会社八戸グランドホテル 入社

現在
株式会社八戸グランドホテル 代表取締役

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