大学時代は、キャンパスライフと住む場所が重要です。私の場合は、金銭的理由により地元(福井県)出身者のみが入れる寮に入りました。吉祥寺という立地にありながら、寮費が1万5千円/月だったと記憶しています。そのため、大学では、がんばって標準語を話すのですが、寮に戻ると福井弁になってしまっていました。今思えば、方言は恥ずかしいものではなくて、方言を広めるぐらいの心意気があればよかったなと思っています。

学生時代の研究室仲間。左下の方は高橋信一助教授です。

勉学のほうに話を移しますと、理工学部は、毎年取得単位を満たさないと留年してしまうため、必ず出席しなければならない授業や提出しなければならないレポートがあり大変でありました。(気楽な授業もありますが・・・)あと、試験前は集中力が高まる時期でもありました。今思えばメリハリがあってよかった学生生活だったと思います。

次に仕事のほうに話を移します。今私は、地元の福井市役所市民税課で仕事をしています。仕事の内容は、住民税の賦課業務に携わっており、理工学部出身者であること考えると分野違いの仕事ではありますが、大学の授業で学んだことが非常に役に立っていると実感しております。考え方やモノのとらえ方というのは慶應義塾大学理工学部だったからこそ身に付いたのだと自負しております。また、地方公務員の仕事というのは、住民に近い立場だからこそ、自分にも身近な問題であり、また分野が多岐にわたっているので面白い反面、いろいろな住民がいるので対応は大変です。

最近は時代背景もあり、新採用職員は有名大学出身者が多くなっています。今の課は30名弱ですが、慶應義塾大学の後輩も一人います。ちなみに商学部卒です。

お子さんと一緒に遊園地にて(2003年秋)

最後に福井市のPRをさせてもらいますと、(株)東洋経済新報社が毎年発表している『全国都市住みよさランキング』の‘01と’02年の結果において2年連続で、全国678都市中で総合評価が1位と評価をいただいております。機会がありましたら、ぜひ福井にいらしてください。冬の越前カニは絶品です。

プロフィール

矢野 貴裕(やの たかひろ)
(福井県藤島高校出身)

1994年3月
慶應義塾大学理工学部電気工学科 卒業

1997年4月
福井市役所
環境対策課、浄水管理事務所を経て

現在 市民税課所属

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