理工学部・理工学研究科では、国内外の様々な分野で活躍される著名な講師をお招きして、理工学部・理工学研究科をはじめとする塾生を対象とした「Keio Science & Technology Distinguished Lecture Series」を開催しています。
去る10月11日（水）、通算10回目となる本講演シリーズは、トヨタ自動車株式会社執行役員の新郷和晃氏をお招きして開催されました。会場となった藤原洋記念ホール（日吉キャンパス）には、理工学部をはじめ多くの学部・研究科から約220名の塾生・教職員が集まり、新郷氏の講演に熱心に耳を傾けました。
「未来をつくるモビリティの可能性」をテーマにした前半の講演では、トヨタ自動車が導入しているカンパニー制の特徴や、エンジニアとして働く上でのやりがいなどをお話しいただきました。続けて、本講演の主題である「モビリティの未来」について、自動車メーカーから「モビリティカンパニー」への変革、カーボンニュートラルの実現に向けて様々な手法でアプローチする「マルチパスウェイ」の重要性などを解説いただきました。最後に塾生へのメッセージとして、持続可能な世界を築く原動力となる「意志ある情熱と行動」、皆も自分も豊かにする「幸せの量産」、そして今できることを大切にする「一期一会」という言葉が贈られました。
後半は座談会形式でQ＆Aの時間が設けられ、参加した塾生からは「内燃機関の車やマニュアル車は残っていくのか」「カーシェアとバッテリーEV車の相性は良くないと思うが解決策はあるのか」「若者のクルマ離れが進む中で車に乗る体験はどうなっていくのか」など、予定時間では全てに答えきれないほど多数の質問が寄せられ、講演会は盛況のうちに終了しました。
理工学部・理工学研究科では、通常のカリキュラムに則した授業科目のみならず、「Keio Science & Technology Distinguished Lecture Series」や「人間教育講座」を通じて、社会の第一線で活躍する講師陣をお招きする講演会企画を今後も実施して参ります。引き続き、ご期待ください。
