第5回「Distinguished Lecture Series」開催

2019年10月17日

理工学部・理工学研究科では、国内外から著名な方々をお招きして、主に理工学部生および理工学研究科大学院生を対象とした講演会「Keio Science & Technology Distinguished Lecture Series」を、昨年度から開催しております。

通算で第5回目となる今回は、機械工学科の卒業生(塾員)でもあるマツダ株式会社代表取締役社長兼CEOの丸本明氏をお招きし、10月9日(水)16時30分から矢上キャンパスのマルチメディアルームで講演を行っていただきました。講演開始時点ですでに立ち見の聴講者が出るほど盛況で、理工学部を始め慶應義塾各学部の在学生、塾内の高校生や教職員を合わせて370名以上の方が講演会に参加しました。

「マツダの挑戦〜地球・社会・人に貢献するクルマづくり」と題する今回の講演では、丸本氏が、「二酸化炭素排出量の削減」「大気汚染の防止」「交通事故の削減」「MaaS(Mobility as a Service)への対応」など現代社会が抱える問題に、マツダ株式会社がこれまでどのように取り組んできたのかを、具体例を交えながら丁寧に説明されました。続いて、自動車業界の位置づけや自動車部品・構造の複雑性に触れながら、100年に1度の変革期を迎えた自動車産業が異業種を巻き込んだ新たなビジネスチャンスのある魅力的な環境であることを紹介すると共に、最後は後輩となる理工学部生・理工学研究科の大学院生に向けたメッセージとして、「考え方や進め方のブレイクスルーが必要となるような大きな挑戦をすること」「成功体験や大きな挫折を通じて培われたバックボーンを磨くこと」「仕事を楽しむこと」の重要性を説き、講演を終了しました。

講演終了後の質疑応答では、塾生達から質問の手が次々と挙がり、30分の質疑応答時間では全ての質問に答えられないほど、たくさんの質問が寄せられました。その中には「マツダ株式会社のブランディング戦略や販売戦略はどのように立案していくのか」「『自動車を売る』という以外にどのようなビジネスを展開する予定なのか」というビジネスに関する質問から、「ゼロエミッションを達成するための方法は?」などの技術的な質問や、「ロータリーエンジンを搭載したクルマを復活してください!」というお願いに至るまで、塾生の質問は多岐にわたりましたが、丸本氏は冗談や笑顔を交えながら一つ一つに丁寧に回答され、最後は聴講者の満場の拍手により講演会は盛況のうちに終了しました。

次回の「Keio Science & Technology Distinguished Lecture Series」は、三菱UFJ銀行取締役副頭取執行役員の亀澤宏規氏をお招きして、11月12日(火)に日吉キャンパスで講演会を行う予定です。金融業界に関心のある理工学部生・理工学研究科大学院生のたくさんの参加をお待ちしております。

理工学部・理工学研究科では、「Keio Science & Technology Distinguished Lecture Series」や「人間教育講座」を始めとした理工学部生・理工学研究科大学院生を対象とした様々な企画を今後も実施して参ります。引き続き、ご期待ください。

講演会の様子

講演会の様子

聴衆に語りかけるように説明する丸本氏

聴衆に語りかけるように説明する丸本氏

質疑応答で続々と手を挙げて質問する塾生達

質疑応答で続々と手を挙げて質問する塾生達

塾生からの質問に笑顔で応対する丸本氏

塾生からの質問に笑顔で応対する丸本氏

試乗会の様子

試乗会の様子

試乗会の様子

試乗会の様子

ナビゲーションの始まり