幼稚舎にてAIロボット特別授業が行われました

2016年12月21日

12月15日(木)、慶應義塾幼稚舎理科室において幼稚舎6年生を対象とした理科実験授業「AIロボット特別授業:人体のしくみ(カエルの解剖の復習)」が開催されました。これは、JST/CREST「実践知能アプリケーション構築フレームワークPRINTEPSの開発と社会実践」の支援を受け、理工学部管理工学科山口高平教授、森田武史専任講師、山口研究室学生と情報工学科斎藤英雄教授、小篠裕子特任助教、斎藤英雄研究室学生と幼稚舎の共同で行われ、人工知能ロボットやAR(仮想現実)の技術を使って「カエルの解剖」についてふりかえる授業が行われました。

教壇には、人工知能を搭載したヒト型ロボット「SociBot(ソシボット)」が登場し、幼稚舎柊原礼士教諭と息のあった会話で授業をすすめていきました。「SociBot」はイギリス製のロボットで、顔の中にLED電球が埋め込まれており、顔色や表情が変わるロボットです。「SociBot」は幼稚舎生の間を動き回りながら、カエルの解剖結果にまつわるクイズを出題、解説していきました。児童たちは、班ごとに協力しあい、モニターのカメラに向かって立て札を使って答えを出し、各班の回答は、立て札の数字や○×を自動的に読み取る形で行われました。

次に、ARの技術を使って、心臓や肺を人の体に映し出す実験を行いました。児童がカメラの前に立つと、モニターに映像が映し出されました。カエルの臓器と見比べながら、各々の臓器の位置や役割について再確認することができました。

最後に、タブレットを使って、カエルの解剖の写真や動画を見たり、発展問題を解いたりしながら復習することができました。

幼稚舎生からは「ロボットの表情が変わるのがとても面白い。」「ARの映像にびっくりした。」という声や「ロボットは人の表情を読み取れないので、相手が問題を理解しているか気づいてくれない」「もっとロボットと対話が出来るようになるといい」という感想があがりました。人間とロボットが共存する社会をめざすための試みとして、大変意義深い授業となりました。

「SociBot」と掛け合いながら授業をすすめます

クイズの答えをモニターに出しています

幼稚舎生の間を動き回りながら出題する「SociBot」

カメラの前に立つと、体の表面に心臓や肺がうつしだされます

タブレットの映像を真剣に見ています

大学生にもヒントをもらおう

管理工学科 山口高平教授

自己紹介の時には、スパイダーマンの顔になりました

ナビゲーションの始まり