8月4日(木)、矢上キャンパスにおいて、独立行政法人日本学術振興会と本学の共催で「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~ KAKENHI」(研究成果の社会還元・普及事業)のプログラム「夢のある未来のロボット社会をデザインしよう!」が開催されました。
この事業は、科学研究費助成事業により得られた最先端の研究成果を小・中・高校生にわかりやすく伝え、科学のおもしろさを感じてもらうために実施されているものです。慶應義塾大学からは理工学部システムデザイン工学科の桂誠一郎准教授による標記のプログラムが採択・実施され、中学生21名とその保護者など14名の計35名が参加しました。
はじめに独自のテキストを使用した講義が行われ、ロボットの研究開発の最先端と今後の超高齢社会において期待されている技術について学びました。その後、中央試験所と理工学メディアセンターを回るキャンパスツアーを行い、大学の雰囲気を味わいました。
午後はロボットの制御プログラミングの体験実習を行い、倒立振り子を安定して立たせる実験を通して理解を深めました。また、桂研究室が開発した「温熱感覚電送システム」や「波動システム」、「無線給電システム」などの最先端のロボット技術を体験しました。
実験終了後には、未来のロボット社会に関するグループディスカッションを行いました。グループごとに高齢者を支援するロボット、人と協調して動作を行うロボット、安全・防災のためのロボットなどに関していろいろなアイディアや意見が出され、活発な質疑が行われました。
グループディスカッションに続いて桂研究室の学生スタッフとおやつを食べながら懇談するクッキータイムの時間が持たれました。そこでは実験に関する質問ばかりでなく、科学者になるにはどうすれば良いか、またロボットの可能性について夢を語り合う姿があちこちで見られました。
プログラムの最後に修了式が行われ、参加者一人一人に未来博士号が授与されました。