米国科学技術担当大統領補佐官 ジョン・P・ホルドレン氏 特別講演会 開催

2015年10月16日

10月5日(月)、理工学部矢上キャンパス創想館マルチメディアルームにおいて、塾生および教職員を対象に、米国科学技術担当大統領補佐官 兼 大統領府科学技術政策局長のジョン・P・ホルドレン(Dr. John P. Holdren)氏による特別講演会が開催されました。

講演会に先立ち、ホルドレン氏は大統領府科学技術政策局 国際科学技術担当上級政策アドバイザーのマーレット・メスフィン(Dr. Mahlet Mesfin)氏とともに真壁利明常任理事を表敬訪問され、小尾晋之介国際交流委員会委員長、植田利久教授、神成文彦教授、伊藤公平教授等と懇談を行いました。懇談では、慶應義塾大学理工学部の概要のほか、ダブルディグリー・プログラム(海外協定校の単位取得制度)や博士課程教育リーディングプログラムの紹介が行われ、理工学部・理工学研究科における国際社会を牽引する人材育成への取組み状況について説明が行われました。

講演会には大きな関心が寄せられ、立見を含め350名を超える聴講者が集まる中、伊藤教授の進行のもと、ホルドレン氏による「科学技術・イノベーション分野における日米の共通の課題と協力の可能性」と題したプレゼンテーションが行われました。

オバマ政権下での米国のエネルギー・環境分野における取組みと気候変動へのアクションプランの概要、生物医学や公衆衛生、情報通信分野における取組み、米国宇宙プログラムの概要等が連邦政府の研究開発予算の状況とともに紹介され、米国における科学技術重視の姿勢や科学技術政策の方向性が示されました。また、健康、貧困、エネルギー・天候、土地・水質保全、海洋、大量破壊兵器に関わる世界的な課題や日本と米国の協働事例が紹介され、課題解決における科学技術の重要性や国家間の連携協力の必要性が示されました。

講演会の後半では質疑応答の時間が設けられ、聴講者から積極的に質問が出されました。ホルドレン氏は質問一つひとつに真摯に答え、活発な意見交換の場となりました。

真壁常任理事(前列左)表敬時のホルドレン氏(前列中央)と懇談会参加者

熱心に聞き入る聴講者の様子

会場の様子

講演をするホルドレン氏

日米の取組みについて説明するホルドレン氏

講演会終了後のホルドレン氏と聴講者

撮影:竹松 明季

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