KEIO TECHNO-MALL 2024(第25回慶應科学技術展)開催

2024年12月25日

 慶應義塾先端科学技術研究センター(KLL)は、2024年12月13日(金)、東京国際フォーラムにてKEIO TECHNO-MALL 2024を開催しました。

 KEIO TECHNO-MALLは、慶應義塾大学理工学部・大学院理工学研究科の研究成果を広く発信し、産官学連携のきっかけとなる出会いの場を提供するイベントです。25回目を迎えた今回は、コロナ禍以降最多となる約1,500名の皆様にご来場いただきました。「『実学』の原点-多彩な次代への架け橋」をテーマに、109件のブース・パネルによる、実機やデモンストレーションを中心とした臨場感溢れる展示を行いました。医学部や環境情報学部、看護医療学部、大学院メディアデザイン研究科などからの出展もあり、理工系にとどまらず幅広い分野の研究についてご紹介することができました。会場では、至る所で熱心な交流や意見交換が繰り広げられ、産学連携の息吹きを感じました。

 展示の他にも、シンポジウムやショートプレゼンテーションなどのイベント企画を合計12件実施しました。今年はイベント会場を囲う壁を設置せず、途中からでも気兼ねなく聴講いただけるオープンな空間を目指しました。メインイベントの1つである「知の創出 慶大-NECによる研究・教員イノベーション」では、気候変動についての研究やコンソーシアムの事例について紹介がなされ、立ち見が出るほどの盛況ぶりとなりました。ショートプレゼンコーナーでは、研究者による最新の研究成果の紹介や、ヘルスケアスタートアップによるプレゼンテーションなどを行いました。

 また、「慶應義塾のKeiDGs*と研究活動の紹介」と題した女子中高生向けの企画を新たに実施しました。女性研究者によるキャリア形成のトピックも含まれ、中高生やその保護者の関心を引いていました。今年はこの企画の参加者以外にも多くの中高生の来場があり、慶應義塾の研究者と未来の研究者である中高生がディスカッションし、直接触れ合うシーンが随所に見られました。KEIO TECHNO-MALLは、今まさに産官学連携の促進を目指す人々のためだけのものではなく、次世代の産学連携やイノベーションに繋がっていくことを後押しする出会いの場でもあると感じました。

(*KeiDGs…Keio Diversity, Equity, and Inclusion Goals:本学理工学部・理工学研究科において、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンを、サイエンスを基盤とした教育と研究における多様性、平等と公平、自由と捉え、福沢諭吉の言葉を今の時代に合わせて読み解いたもの。)

 来年は、2025年12月12日(金)に東京国際フォーラムにて開催する予定です。KLLでは、KEIO TECHNO-MALでの出会いを大切に、ミッションである産官学連携を引き続き推進してまいります。

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