慶應義塾先端科学技術研究センター(KLL)は、2023年12月15日(金)、東京国際フォーラムにてKEIO TECHNO-MALL 2023を開催しました。
KEIO TECHNO-MALLは、慶應義塾大学理工学部・大学院理工学研究科の研究成果を広く発信し、産官学連携のきっかけとなる出会いの場を提供するイベントです。2020年、2021年は新型コロナウイルス感染症の影響を受けオンラインでの開催でしたが、今年は昨年に続き対面での開催となりました。昨年を上回る約1,300名の来場者をお迎えすることができ、会場内は熱気に包まれました。
「新たなコラボレーションを創出する『人間交際(じんかんこうさい)』の場
~大変革時代におけるチャンスとチャレンジ~」
をテーマに、106のブース・パネルで実物・実演を中心とした展示を行いました。医学部や環境情報学部、看護医療学部、イノベーション推進本部(スタートアップ部門)からの出展もあり、理工系にとどまらず多様な分野の研究についてご紹介することができました。
展示の他にも、イベント会場では、4件のシンポジウム、産業界からゲストをお招きした特別講演を、そしてショートプレゼンテーションコーナーでは、最新の研究成果やインキュベーションの取り組みを紹介しました。
シンポジウムでは、理工学部・医学部の産学連携の取り組みの紹介を始めとして、今話題のAIの基盤モデル、薬物送達システムなどのホットな技術的な話題、社会問題ジェロントロジーに理工学技術がどう立ち向かうなどの幅広い話題を提供することができました。また、特別講演では日本電信電話株式会社より代表取締役副社長 副社長執行役員 川添雄彦様をお招きし、持続可能な社会の実現を目指すIOWNの取り組みをご紹介いただき、会場は立ち見が出るほどの賑わいとなりました。
ショートプレゼンテーションでは、近年、理工学部・医学部で積極的に進めている起業支援の取り組みの活動紹介の意味も込め、2件の企画を実施しました。1件目は研究シーズ事業化の最前線のご紹介、2件目は今年で4回目となった学生のビジネスアイデアコンテスト「KLL-ONE」です。また、4名の理工学部教員による研究成果の紹介も行い、来場者の関心を得ました。
これらのイベントの様子は、KEIO TECHNO-MALL 2023特設Webサイトにて、後日アーカイブとして公開します。
来年は2024年12月13日(金)に開催予定です。KLLでは、KEIO TECHNO-MALLでの出会いを大切に、ミッションである産官学連携を今後さらに推進してまいります。