慶應義塾先端科学技術研究センター(KLL)は、2022年12月2日(金)、東京国際フォーラムにおいてKEIO TECHNO-MALL 2022を開催しました。
KEIO TECHNO-MALLは、慶應義塾大学理工学部・大学院理工学研究科の研究成果を広く発信し、産官学連携のきっかけとなる出会いの場を提供するイベントです。2020年、2021年と新型コロナウイルス感染症の影響でオンラインでの開催が続いていましたが、今年は3年ぶりに対面での開催を実現することができました。
23回目となった今回は、「新たなコラボレーションを創出する「人間交際」の場 ~大変革時代におけるチャンスとチャレンジ~」をテーマに、対面開催ならではの実物・実演を中心とした94テーマのブース・パネル展示を行いました。今回初の取り組みとして壁掛けの大型ディスプレイを設置したことで、従来の活字や写真、図表等に加え、動画や音声を用いた研究紹介も多く見られました。また、医学部をはじめ、薬学部、環境情報学部等からも出展があり、例年以上に幅広い研究を紹介することができました。約1,000名の来場者を迎えた会場内の各所において、研究紹介や意見交換が熱心に繰り広げられました。このほか、産学官連携をテーマとする数々のイベントも開催しました。イベントの様子は、KEIO TECHNO-MALL 2022特設Webサイトにて、後日アーカイブとして公開する予定です。
3件のシンポジウムでは、聴講いただいた来場者および本学研究者との間で活発なやり取りが交わされ、大変有意義な対話の場となりました。メインイベントの特別講演では、アカデミスト株式会社より代表取締役CEO 柴藤亮介氏をお招きし、クラウドファンディングによる研究費確保のための具体的な成功事例の紹介が行われた後、基礎研究を応用に結びつける方法について議論が行われました。
近年、理工学部、医学部では起業支援の取り組みを進めており、その活動紹介の一環として、2つの特別企画を実施しました。1件目は医学部が主催したビジネスコンテストで昨年度優勝した2名によるプレゼンテーション。2件目はKLLが主催する学生ビジネスコンテストで、6チームが出場しました。いずれも立ち見が出るほどの盛況ぶりで、インキュベーションに対する社会的な関心の高まりが感じられました。
来年は2023年12月15日(金)に開催予定です。KEIO TECHNO-MALLでの出会いを大切に、KLLのミッションである産官学連携をより一層推進してまいります。