2021年11月3日(水・祝)、矢上キャンパスにおいて、独立行政法人日本学術振興会と本学の共催で「 ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~ KAKENHI 」(科学研究費助成事業(研究成果公開促進費))のプログラム「ロボットが動く仕組みと拓く未来」が開催されました。
この事業は、科学研究費助成事業により得られた最先端の研究成果を小・中・高校生にわかりやすく伝えることで、科学のおもしろさを感じてもらうことを目的として実施されているものです。本学からは理工学部システムデザイン工学科の桂誠一郎教授による標記のプログラムが採択・実施され、中学生19名が参加しました。
今年度は新型コロナウィルス感染症の感染拡大防止の観点から、当初予定していた夏休みから日程を延期し、徹底した感染対策(*)の下でプログラムを実施しました。
はじめに独自のテキストを使用した講義「ロボットのサイヤンスと未来」が行われ、ロボットの研究開発の最先端と今後の超成熟社会において期待されている技術について学びました。その後、マニュファクチュアリングセンターと理工学メディアセンターを回るキャンパスツアーを行い、大学の雰囲気を味わいました。
続いて、遠隔でのロボット制御プログラミングの体験実習を行い、倒立振子を安定して立たせる実験を行いました。「制御」により、目には見えない仮想的な「ばね」と「摩擦」を考えることが可能であり、それぞれのパラメータを変更することで応答がどのように変わるのか、体験しながら理解を深めました。
また、桂研究室が開発した「モーションコピーシステム」による書道の揮毫やバイオリン演奏の再現、「機能的電気刺激システム」による身体駆動インタフェース、「ロボットハンド」による人間との協調動作、「波動制御システム」による柔軟ロボットの振動抑制制御などの最先端のロボット技術を体験しました。特に、書道の揮毫の再現精度の高さには参加者から驚きの声が上がりました。
実験終了後には、未来のロボット社会に関するグループディスカッションを行いました。グループごとに、災害時のレスキューを行う安全・安心ロボット、家事や介護を行うホームケアロボット、宇宙探査を行うフロンティアロボットなど、今後の超成熟社会の諸問題を解決する夢のあるロボットの活用テーマに関していろいろなアイディアや意見が出され、活発な質疑が行われました。
プログラムの最後に修了式が行われ、参加者一人一人に「未来博士号」が授与されました。
徹底した感染対策の下で実施しました
開講式の様子
講義「ロボットのサイヤンスと未来」
キャンパスツアー(マニュファクチュアリングセンターの見学)
キャンパスツアー(理工学メディアセンターの見学)
ロボットのフィードバック制御の実習
「モーションコピーシステム」による書道の揮毫の再現を体験
人間が書いたオリジナルはどちらでしょう?
最先端の実験機に触れた実験
ロボットとの協働作業の実験
グループディスカッションの様子
質疑応答を行いながら考えを深めました
一人一人に「未来博士号」が授与されました
「未来博士号」を手に全員で記念撮影!
※ 新型コロナウィルス感染症対策
・同伴者の入構はお断りし、キャンパス入り口前までの送迎のみとしました。
・当日の朝、自宅にて体温を測定してもらい、受付時に確認を行いました。
・不織布マスクを常時装着しました。
・実験室への入退室時に手指のアルコール消毒を行いました。
・実験室内では常時実験用ニトリル手袋の装着を行いました。
・実験室の窓を常時少し開けて換気を行いました。
・広く実習・実験スペースを確保し、ソーシャルディスタンスを確保しました。
・昼食は配膳が不要なお弁当とし、黙食を徹底しました。