「サイバスロン車いすシリーズ日本2019」第3位の好成績

2019年05月07日

5月5日(日)に、ロシア・スイス・香港のチームを含む合計8チームが参加した「サイバスロン車いすシリーズ日本2019」が「カルッツかわさき」で開催されました。「サイバスロン」に初めて参加した慶應義塾大学理工学部サイバスロンチーム「FORTISSISSIMO」は、午前と午後各1回ずつ行われた予選の結果、3位決定戦に進出し、第1位「HSR Enhanced(スイス)」、第2位「Caterwil(ロシア)」に次ぐ、第3位の好成績を収めました。

「サイバスロン」とは、障がい者と先端技術の開発者が協力して日常生活に必要な動作に挑む、国際競技大会を軸にした、ユニークな取り組みです( 在日スイス大使館ホームページより引用 )。「サイバスロン」は、以下の6種類の競技種目から構成され、今回はこのうち「電動車いす(WHL)」の種目が日本で開催されました。なお、「電動車いす(WHL)」を操作するパイロットは障がい者ですが、オリンピックやパラリンピックと「サイバスロン」の間に直接的な関係はありません。

  • 脳コンピュータインターフェイス(BCI)
  • 機能的電気刺激(FES)バイク
  • 電動義手(ARM)
  • 電動義足(LEG)
  • 電動外骨格(EXO)
  • 電動車いす(WHL)

「サイバスロン車いすシリーズ日本2019」は、以下の6種類の課題を制限時間内(8分以内)クリアすることで加算される合計得点を競う競技です。スピードを競う競技ではありませんが、同点の場合のみゴールまでのタイムが考慮されます。

  • テーブル(101点):左のテーブルに進む。テーブルを動かさずに、両腿が半分隠れるまで、足を中に入れる。
  • スラローム(102点):家具を動かさずに、家具と家具の間を通り抜ける。
  • でこぼこ道(108点):でこぼこ道を渡る。
  • 階段(115点):階段を昇って降りる。降りる際に、車椅子をいったん停止させる。
  • 傾斜地(104点):砂のまかれた木材、人工芝など、異なる路面の傾斜地を乗り越える。
  • ドア(130点):ロボットアームなど外部動作源をもつ技術を使ってドアを開けて閉める。
慶應義塾大学理工学部サイバスロンチーム「FORTISSISSIMO」メンバー

慶應義塾大学理工学部サイバスロンチーム「FORTISSISSIMO」メンバー

コース紹介

コース紹介

コース紹介(俯瞰)

コース紹介(俯瞰)

今回の「サイバスロン車いすシリーズ日本2019」で、慶應義塾大学理工学部サイバスロンチーム「FORTISSISSIMO」は、午前の予選および3位決定戦において、すべての課題をクリアして制限時間内にゴールすることができました。大会は終わりましたが、今後もサイバスロンへの参加を通して得られた知見や技術を現実社会に展開していくことを目指し、開発を継続していきます。引き続き、皆様のご支援・ご協力をいただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

競技開始前の決起集会

競技開始前の決起集会

競技開始前

競技開始前

パイロット野島弘氏の操作で課題をクリアする

パイロット野島弘氏の操作で課題をクリアする

競技の合間にメンテナンスを行う

競技の合間にメンテナンスを行う

3位決定戦に備えた作戦会議

3位決定戦に備えた作戦会議

表彰式

表彰式

表彰式後に取材を受けるパイロット・野島弘氏

表彰式後に取材を受けるパイロット・野島弘氏

展示会場「FORTISSISSIMO」ブースの様子

展示会場「FORTISSISSIMO」ブースの様子

競技終了後の記念撮影

競技後終了後の記念撮影

ナビゲーションの始まり