坂村健氏による小泉信三記念講座およびINIAD見学会が開催されました

2017年10月24日

9月26日(火)に「平成29年度小泉信三記念講座」が矢上キャンパスで開催されました。今回の講座は「オープンIoTの未来」と題して、東洋大学情報連携学部学部長である坂村健氏によって行われました。

講演ではまずご自身が携わってきたTRONプロジェクトの概要説明をされてから、オープンIoTの課題としてセキュリティを超えたガバナンス管理の必要性を説かれ、今後は通信コストの劇的な低下とモバイルペイメントの一般化を背景として、将来的にIoTから「IoS(Internet of Services)」に移行すると説明されていました。また、最後には「AIと人間が競争する時代」について語られ、今後人間には論理性の強化が求められ、プログラム教育が必須になると、大学教育の今後の指針を示されました。

講演後の質疑応答では、参加者の方から様々な質問があがり、坂村氏はどの質問にも明快に回答しており、講演は大盛況の内に終わりました。

 この講座は、理工学部の前身となった藤原工業大学の学長も務めた元塾長の故小泉信三博士を記念して設けられた小泉基金によって、全学的な総合講座として昭和43年から毎年実施されています。学外の方にも聴講料無料で公開されており、特に予約なく自由に参加していただくことが可能です。詳細については以下のURLをご覧ください。

坂村健氏

坂村健氏

会場の様子

会場の様子

今回、坂村健氏に小泉信三記念講座の講師をお引き受けていただいた縁で、後日、今年4月に開設されたばかりの東洋大学情報連携学部(INIAD)がある赤羽台キャンパスを、伊藤学部長を初めとする理工学部教員5名および職員5名の計10名で見学させていただきました。

黒板や白板を教室内に一切設置せず、単焦点プロジェクターで壁に教員および学生のPC画面を表示しながらディスカッションが行われる教室だけでなく、3Dプリンタやレーザー加工機が設置されているMakers'Hubや、廊下にもSuicaをかざすことで解錠できるロッカーや自分の時間割を表示させるデジタルサイネージが設置されている点など、キャンパス内に約5,000個張り巡らされているIoTやネットワークを駆使した最先端の設備に驚きの連続でした。

見学後の懇談では、慶應義塾大学理工学部と東洋大学情報連携学部の間で、今後も教育・研究の両面で連携を進めていくことを確認し、最後は記念写真を撮影して見学を終えました。

ナビゲーションの始まり