第17回 慶應科学技術展(KEIO TECHNO-MALL 2016)開催

2016年12月27日

慶應義塾先端科学技術研究センター(KLL)は、2016年12月16日(金)、東京国際フォーラム(有楽町)において、第17回慶應科学技術展(KEIO TECHNO-MALL 2016)を開催しました。

KEIO TECHNO-MALLは、慶應義塾大学理工学部・理工学研究科の研究成果を紹介し、共同研究や技術移転等のきっかけとなる「出会いの場を提供するイベント」です。第17回となる今回は、「育てる産学、育つ夢」をテーマに、実演発表を中心とする100のブース・パネル展示のほか、産学連携をテーマとする数々のイベントを行いました。各イベントでの活発な議論と同様に、2,068名の来場者を迎えた会場の至る所で、熱心な情報交流・意見交換が繰り広げられました。

KEIO TECHNO-MALL 2016 @ 東京国際フォーラム

展示ブースの様子

会場内のイベント会場では、本塾常任理事 真壁利明による「大学を中心としたオープンイノベーションによる産学連携」と題した基調講演を始め、様々なイベントが行われました。

建築家 隈研吾氏を迎えたメインイベント「新国立競技場をつくる」では、少年期に建築家を志したきっかけや、新国立競技場の設計コンセプトなど、同氏の熱い思いが語られました。

基調講演 「大学を中心としたオープンイノベーションによる産学連携」

基調講演の様子

メインイベント「新国立競技場をつくる」

隈研吾氏によるブース見学の様子

脳科学者 茂木健一郎氏を迎えたラウンドテーブルセッションⅠでは、「コンピュータに騙される人間の脳-バーチャルリアリティとロボットに見る」と題し、人間とコンピュータは競争するものではなく、協調しながら共に進化していくことの重要性が議論されました。

ラウンドテーブルセッションⅠの様子

茂木健一郎氏によるブース見学の様子

さらに「KLLが始めるエンジェル活動と理工発ベンチャーを考える」と題したラウンドテーブルセッションⅡでは、本塾の研究成果を活用したベンチャー企業に投資を行うベンチャーキャピタルファンドと本塾出身の起業家が一堂に会し、大学発ベンチャーの可能性とその課題を議論しました。

ラウンドテーブルセッションⅡの様子

ラウンドテーブルセッションⅡの様子

連携技術セミナー会場では、4名の理工学部教員が、実用化が期待できる最新の研究を紹介しました。

連携技術セミナーの様子

展示会場では、100のブース・パネル展示を行ったほか、今年は新たに基礎理工学分野のグループ展示に取り組みました。今回は応用化学系を選び、誰もが望む「健康で美しく生きる」ことの実現に大きな役割を果たす医療、薬品、化粧、食品などの新技術、それを支える応用化学系の研究についてプレゼンテーションを行い、来場者は興味深く聞いていました。

また、理工学部の産官学連携施設の1つである中央試験所の紹介も行い、地域連携のパートナーである川崎市産業振興財団、横浜企業経営支援財団からも展示にご参加いただきました。さらに、新規性や話題性の高い研究成果を展示している注目ブースの研究者へのインタビューも行いました。


理工学部との技術連携を検討されている企業関係者の方向けに設けた連携相談窓口には、新しい産学連携の具現化とともに地域連携や国際連携を含めた多角的な連携について、様々な質問や相談が寄せられました。

展示物のデモンストレーション

幼稚舎生のブース見学の様子

応用化学系プレゼンテーション

注目ブース研究者へのインタビュー

来年は2017年12月15日(金)に、同じ東京国際フォーラムにてKEIO TECHNO-MALL 2017を開催する予定です。KEIO TECHNO-MALLでの出会いを大切にして、KLLのミッションである産官学連携を推進してまいります。

撮影:石戸 晋

慶應科学技術展(KEIO TECHNO-MALL)2016 総集編

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