プロジェクト内容

慶應義塾大学理工学部は、矢上キャンパスのレーザ加工機を利用してフェイスシールドを緊急製作し、慶應義塾大学病院に供給しました。COVID-19パンデミックによって防護用品の世界的需要が急増し、供給が不安定になっています。学内で医工連携研究を推進している教員が、こうした防護用品に関する情報を共有したことをきっかけに、機械工学科の 竹村研治郎教授石上玄也准教授三木則尚教授 、ならびに 石上研究室 の大学院生を中心に短期間でフェイスシールドを設計、製作し、5月18日に慶應義塾大学病院に供給しました。慶應義塾大学理工学部はこうした活動を通して、安定的な医療体制の維持に貢献します。

供給したフェイスシールドはアクリルフレームとPETフィルムからなるフレーム版と、PETシートから切り出したのみで組み立てが極めて簡単な簡易版の2種類です。いずれも、レーザ加工機による切り出しにより製作でき、緊急時に比較的短時間で製作できることを重視した設計となっています。

フレーム版

フレーム版フェイスシールド

フレーム版

フレーム版フェイスシールド

簡易版

簡易版フェイスシールド

簡易版

簡易版フェイスシールド

慶應フェイスシールド製作・供給の時系列

日付

内容

4月27日

防護用具の供給状況の情報共有、同日オンラインでの共働がスタート

4月30日

設計完了

ゴールデンウィーク

材料調達

5月12日

試作、医師によるフィードバック

5月14日

製作工程の確定

5月18日

100セット製作、慶應義塾大学病院に供給

開発過程の情報共有にはweb上のコラボレーションハブを利用し、その他にweb会議4回、試作・製作3日で供給を実現しました。なお、COVID-19によるキャンパス入構禁止期間中のため、製作は特別な許可の下、感染予防策を講じつつ最低限の人数(教員のみ、大学院生はweb経由でのサポート)、日数で実施しました。

プロジェクトメンバー

関連リンク

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