こんにちは。私は、理工学部電子工学科真壁研究室卒の高田雅也と申します。現在、私は株式会社ブイキューブ(以下、ブイキューブ)という会社に勤めています。ブイキューブは1998年10月、社長が当時慶應義塾大学の学生だった時に起業した会社であります。私は学生時代に友人の紹介でブイキューブに出会い、メンバーに加わりました。その後ブイキューブは成長し続け、先日(2015年7月22日)、東京証券取引所市場第一部に上場する企業となりました。

学生時代

私が慶應義塾大学の学生であった頃は、ITバブル真っ只中でありまして、インターネットが急速に世の中に普及していった時代でした。このような時代背景の中、ブイキューブは、ホームページ制作・運営の技術を自ら習得しながら、学生ならではのスピードと安さで企業や組織団体のホームページを受注制作していました。
当時のブイキューブのメンバーは慶應義塾大学の学生を中心に構成され、社長が理工学部であったことから比較的理工学部の学生が多かったのですが、様々な学部の学生が集まっていました。学部の卒業や大学院の修了に伴い、社長はブイキューブの事業を継続しましたが、他のメンバーは大企業へと就職していく者が多く、私もそのうちの1人でした。

創業期メンバー合宿

忘年会

日立製作所

大学院修了後、私はIT知識を高めるために株式会社日立製作所に入社し、先端ミドルウェア開発部に配属となりました。そこでは、ソフトウェア開発における基礎知識を学び、設計や開発業務を経験させて頂きました。しかし入社後しばらくして、ブイキューブの社長から「会社を拡大させたいので戻ってこないか?」と誘いを受け、日立製作所で過ごした時間は1年半と、とても短い時間ではありましたが、ブイキューブに戻りここで新たにチャレンジしようと決意しました。

再びブイキューブへ

ブイキューブは設立当時からソフトウェアを開発する力を持っていました。受託開発をメインにビジネスを展開していたのですが、”自社製品としてソフトウェア開発をし、それを自社で販売していこう。”と考え、ビジネスドメインを徐々にシフトしていきました。そして2004年5月に自社サービスを企画・製造・販売するための新会社を設立し、本格的にサービスを開始しました。
以来、その会社では、事業会社やベンチャーキャピタルからの資金調達、そして事業への投資、また資金調達と幾度か繰り返し、ビジネス規模の拡大、収益基盤の構築を行ってきました。ブイキューブの社会的信用レベルの向上とビジネス規模を更に拡大・加速させるために、2013年12月10日に東証マザーズ市場に新規上場し、またそのおよそ1年半後の2015年7月22日に東京証券取引所市場第一部に市場変更しました。

社長と真壁先生に上場の報告

東京証券取引所にて

ブイキューブグループは現在、ビジュアルコミュニケーションサービスを提供しています。『アジアナンバーワンのビジュアルコミュニケーションプラットフォーム』になることをビジョンに掲げ、国内のみならず、中国、シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア等に拠点を持ち、グローバルレベルでサービスの普及促進を行っております。ブイキューブが提供するサービスは、会議や研修のみならず、教育、医療、介護、災害対策、フィールドワーク、テレワーク等、様々な分野で利用されており、人から時間と距離を解放させ、より豊かなコミュニケーション社会の実現に貢献しています。

最後に

学生当時、私は、研究よりも学生ベンチャー業に没頭してしまい、研究室内でも異端児であったであろう私を大学院修了まで受け入れて頂き、厳しく指導して頂いた現在、慶應義塾 常任理事 真壁利明先生にこの場を借りて深く感謝申し上げます。

これから慶應義塾理工学部を目指されている方へ

慶應義塾大学理工学部は、高度な先端教育を行っていることは言うまでもありませんが、この場に集う、先生、先輩、同期、後輩、全てが優秀であり、各界においても第一線で活躍する人を数多く輩出しています。そんな慶應義塾大学理工学部に入学し、自身の可能性にチャレンジしてみては如何でしょうか?

プロフィール

高田 雅也(たかだ まさや)
(城北埼玉高等学校 出身)

2000年3月
慶應義塾大学理工学部電子工学科 卒業

2002年3月
慶應義塾大学大学院理工学研究科総合デザイン工学専攻修士課程 修了

2002年4月
株式会社日立製作所 入社

2003年11月
(株)ブイキューブインターネット 取締役 就任

2006年4月
(株)ブイキューブ 取締役副社長 就任

2012年12月
(株)ブイキューブ 代表取締役副社長 就任

現在に至る

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