大学4年間、終わってみれば本当に早かったです。入学したときは、その後の4年間をとてつもなく長いものに感じていたことを覚えています。

私が、慶應理工学部を選んだ理由は、生命情報学科で勉強をしたかったからです。高校生の時、自分の将来像を全く描けませんでしたが、唯一高校で興味を持った分野が生物でした。そこで、折角大学に行くのであれば、興味を持った分野の勉強をしたいと思い、進路の選択をしました。しかし大学を卒業し、4年間の中で私が一番得られたと思うものはどんな勉強をしたか、研究をしたかよりも、「人とのつながり」でした。理工学部、生命情報学科、研究室、部活動において、様々な人と出会いました。

研究室のOB会での集合写真

私は今、コンサルティング会社で医療ベンチャーの事業支援の仕事をしています。この仕事との出会いも、人とのつながりでした。なぜなら、研究室の富田教授から研究室のOBである社長を紹介していただいたことがきっかけだっただからです。医療という大学で学んだことを基礎知識として活かせる分野でありながら、大学での『研究』ではなく『事業支援』という別の分野で仕事ができるという環境は、私が求めていたものでした。慶應理工に入学しなければ、生命情報学科に進まなければ、富田教授と出会わなければ、今の仕事をしている私はいなかったと強く感じています。

卒業式の後、研究室の指導教員と(左が富田教授)

また、マネージャーをしていた理工学部体育会ラグビー部は、最も人とのつながりを感じるところでした。理工学部体育会とは言っても、他の学部の学生も沢山いましたし、同じ学年だけでなく先輩や後輩というつながりもできました。マネージャーをしてきた中で、私が学んだことは本当に多く、とても成長できた場所だと思います。そして、嫌なことや嬉しいことを一緒に経験し、支えてくれた同期や先輩などとの出会いはすごく価値のあるものだと、卒業してからですが、感じています。

ラグビー部の同期と引退試合後に

さらに、年2回行われる納会では、多くのOBの方々にお会いする機会がありました。普通では、接することがないであろう大先輩の方々と話しをすることができ、その時に本当にすばらしいなと感じたことがあります。それは、年代を超えて慶應というつながりを持って、先輩と後輩の関係が密に形成され、その関係を非常に大事にしているということでした。上に述べた仕事との出会いも、後輩を大事にしてくださる先輩がいるからこそ実現したことでした。  他にも、理工学部や生命情報学科では、すばらしい友人ができました。大学院に進んでまだ研究を続けている人、社会に出て仕事をしている人とバラバラですが、いつまでも学生のときのように遊んだり、いっぱい話したりする関係でい続けたいと心から思います。  大学は、人生における選択の最初のステップだと思います。そこで出会った人は、いつまでも自分にとって影響があるだろうし、どんな人と出会うことができたかがとても大切なことだと思います。その中で、私は本当にすばらしい方々と出会うことができました。ずっとずっと宝物として、大事にしていきたいです。

プロフィール

袖岡 洸美(そでおか てるみ)
(同志社高等学校 出身)

2007年3月
慶應義塾大学理工学部生命情報学科 卒業

2007年4月
イーソリューションズ株式会社 入社

現在に至る

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