理工学部および新川崎タウンキャンパスと川崎市立木月小学校(尾崎美幸校長、川崎市中原区)が提携して、児童たちに科学の楽しさを伝える「ケーキ☆サイエンス」が、今年度も行われました。「慶應義塾の慶と木月の木を併せた「慶木」が、楽しくおいしい「ケーキ」のような授業であって欲しい」という児童の願いが込められたこの特別授業は、矢上川をはさんで向かい合う両校が川崎市教育委員会の実施する「かわさき子ども夢教育」の特別非常勤講師配置事業に参画して2005年度から行われているもので、今回で13年目を迎えました。
今年度は、以下の6つのテーマによる授業が、3年生から6年生までの児童を対象に開催されており、授業は木月小学校と矢上キャンパスの双方を使って行われています。
実施日 |
講師 |
内容 |
場所 |
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6月27日 |
科学と遊ぼう楽しい一日 光で糸電話を作ろう(5年生) |
矢上キャンパス |
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10月2日 |
ちいさいけれど大きなものを体験してみよう! |
矢上キャンパス |
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11月9日 |
割合を求めてみよう(6年生) |
木月小学校 |
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11月20日 |
実践!体感!画像処理プログラミング〜カメラと |
矢上キャンパス |
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11月24日 |
光はまっすぐ進む...のか?(4年生) |
矢上キャンパス |
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1月16日 (予定) |
消える絵!?(3年生) |
日吉キャンパス |
11月20日には、青木義満・電子工学科教授による木月小学校の6年生を対象とした授業「実践!体感!画像処理プログラミング〜カメラとコンピュータを使って体感ゲームを作ろう!〜」が、矢上キャンパス14棟7階フォーラムで行われました。
まず、プログラムとは、おつかいを頼むときのメモのように、コンピュータに何かをさせたい時にその処理の手順と内容を指示したものであるというお話から、プログラムとプログラミングに関する講義を受けました。
講義終了後、アメリカのマサチューセッツ工科大学が開発した「Scratch」を使用して、簡単な体験型ゲームを作成いたしました。青木研究室の学生スタッフが作成したゲームを基に、どのようにゲームを改善したいかを班で話し合い、プログラムを作って自分達だけのゲームを作り上げました。皆が独自のゲームを作成するために熱心に議論し、カメラで取り込んだライブ映像を使用するなど、アイデアに富んだゲームを作成していました。
授業の後半には、各班が作成したゲームを皆で体験したのですが、何度も笑い声や歓声があがりました。各々が作成したゲームを楽しむと共に、プログラミングを通じて自分達でゲームを作成した達成感を感じていました。最後は児童たちが皆で青木教授達にお礼をして、楽しい実験の時間を終えました。