セロトニン操作時における海馬の神経活動の特徴抽出および錐体細胞層の推定方法の提案

研究者

システムデザイン工学科 満倉 靖恵 教授

連携先

医学部 精神科 精神・神経科学教室

 田中 謙二 准教授

研究の内容

脳活動は脳内の神経ネットワーク間での情報伝達によって成り立ち、情報伝達は電気活動と化学物質(神経伝達物質)が担っています。そのため、脳機能を明らかとするために特定の脳部位の電気活動と神経伝達物質の関係を解明する必要があります。そこで近年の技術発達により登場した、光で神経活動を操作することのできるオプトジェネティクス技術を用いることで、脳内の神経ネットワークを明らかにできるようになりました。そこで私は、記憶 や情動に関わるとされている脳部位の海馬に着目し、オプトジェネティクスを用いてセロトニン神経を操作した時の変化を観察しています。これにより、海馬とセロトニンの関係を明らかにできると考えています。 また、海馬はいくつかの神経細胞の層で構成されていることから、侵襲的に計測した際に計測箇所を特定することが困難となっています。そこで、計測された信号から計測箇所を推定する方法を模索しています。

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