脳波を用いたうつ病の診断装置開発

研究者

システムデザイン工学科 満倉 靖恵 教授

連携先

医学部 精神科 精神・神経科学教室
 三村 將 教授

 岸本 泰士郎 専任講師
 田澤 雄基 助教

研究の目的

本研究では、簡易な脳波計測装置を用いてうつ病における特徴的な脳波の検出と重症度を計測するシステムを構築する。

研究の内容

現在うつ病の診断は、患者の話や他人が観察した患者の状態からうつ病の症状の有無を判断し、一定の基準を満たす場合なされる。またその重症度は、ハミルトンうつ病評価尺度 (HAM-D)やモントゴメリー・アスベルグうつ病評価尺度(MADRS)などのスコアで評価される。これらの評価尺度は医師や心理士などの評価者が患者とインタビューを行い、あらかじめ定められた症状それぞれの重さを点数化し合算する仕組みになっているが、客観性に乏しく評価者によって点数が異なり得ることが問題となっている。すなわち、うつ病の診断や重症度の評価は患者へのインタビューや観察をもとに医療者が主観的に行っているのが現状で、客観的バイオマーカーは臨床的に未だ確立されていない。我々はこれらを解決すべく客観評価のための方法を追求している。

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