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理工学部HOME > 塾員来往 > [第136回] 清水 翔 株式会社富士通研究所

塾員来往

[第136回] 清水 翔 株式会社富士通研究所

 このたび、ご縁があって塾員来往の執筆をすることになりました。博士課程修了までの9年間を振り返りたいと思います。少しでも皆様のご参考になれば幸いです。

コンピュータへの関心

 小学校の時に父親がノートPCを買ってコンピュータに興味を持ち始めました。そして中学〜高校時代には、Windows 95の発売やインターネットの普及などがあり、大学では情報通信の勉強をしたいと思い情報工学科を選びました。

研究室生活

笹瀬研究室と山中研究室の合同夏合宿

 研究室選択の研究室見学や各研究室のWebページを見て考えた結果、通信・ネットワーク系の研究室に行きたいと考え、私が4年生なった時にNTTから新しく情報工学科の教授に着任した山中直明先生の研究室に進みました。企業で長く働いた経験がある山中先生の元だと色々と他の研究室では体験できない面白いことができるかなと思ったのも、研究室選択のポイントになりました。

 新しい研究室の立ち上げを1期生として関われることは、なかなか出来ない経験で、笹瀬研から移ってきた先輩達と同期3人でまさに1から研究室を作っていくという過程を楽しみました。最初は、椅子や机すらちゃんとは揃っていなかったので、他の研究室が捨てる机、椅子を校舎内で先輩が発見する度に招集がかかり、みんなで回収していました。大掃除の時期は良質の机、椅子が放出されないか学内に特に気を配っていました(笑)

トルコでの初めての国際会議

加えて、最初はインターネットも研究室に引かれていない状態なので、ルータやサーバ、それらを格納するラックの選択、購入、セットアップなども自分たちで行いました。ウェブサーバはまだしも、DNSサーバやメールサーバの設定をする機会はなかなか無いので、正しい設定をしてちゃんと動くようになるまで大変でしたが、ある種の実験のような気分で半分楽しみながらやっていました。

 卒業論文では、光波長多重通信ネットワークでの波長割り当て問題をテーマに研究を行いました。提案方式を考えつくまでには相当苦労しましたが、試行錯誤の結果うまく論文を纏めることができ、卒業論文発表を無事終えた時はほっとしたのを覚えています。その後修士課程に進みました。

 山中先生と話しているうちに、博士課程に進学するといい経験が出来るし、就職などのデメリットも大してないのではないかと考えるようになり、博士課程に進学しました。博士課程での大きな経験の一つは、Global COE (G-COE)プログラムにRA (Research Assistant)として参加したことです。このプログラムには、情報工学科以外の理工学部の多くの学科の博士課程の学生もRAとして参加しており、自分専門外の分野の知識を知れたり、新しい繋がりが出来たことは貴重な経験でした。G-COEはグローバルに活躍する人材を輩出することを目的としたプログラムで、授業や議論を英語で行ったり、海外の大学とのワークショップのアレンジメントを学生が行ったりした経験も今の仕事で役に立っていると感じています。

G-COEのベルギーでのワークショップ

G-COEの年末ワークショップで

 また、G-COEの国際インターンシッププログラムで、ベルギーのゲント大学に2ヶ月+1ヶ月の計3ヶ月短期留学しました。ゲント大学では、Piet Demeester教授のグループで現地の先端的なネットワーク実験設備の上に、山中研究室で開発した実装とゲント大学で開発した実装を載せて国際相互接続実験を行いました。この研究成果をまとめた論文が最終的に電子情報通信学会の論文賞になりとても自信になりました。

ゲント大学での共同実験での作業

ゲント大学のPiet Demeester教授と

ゲント大学の共同研究者と

会社入社後

オープンソースの開発チーム

 2010年に博士課程を修了し、株式会社富士通研究所に入社しました。幸運にも、就職後の研究テーマも大学院でのテーマと大きく変わらず、引き続き同じ通信ネットワークに関連した研究開発を行っています。2012年からはSDN (Software Defined Networking)と呼ばれる新しいネットワーク技術の研究開発をしており、その年に始めた研究テーマがきっかけとなって、2014年10月から3年間の予定で、富士通研究所のアメリカ子会社であるFujitsu Laboratories of America, Inc.に赴任しています。現在、SDNコントローラを作成する社外のオープンソースソフトウェアのプロジェクトにフルタイムで参加して開発にあたっています。日本の企業では、オープンソースへの理解が少ないこともまだまだ多く、フルタイムでオープンソースの開発に参加できるという貴重な経験を積んでいるところです。プロジェクトは多国籍チームでの開発なのですが、博士課程でのベルギーへの短期留学のおかげで、海外での生活や仕事への戸惑い、苦労も特に感じることなく楽しく仕事をしています。

最後に

 博士課程まで進んだこともあって9年間という小学校よりも長い時間慶應義塾大学にお世話になりました。特に6年間過ごした山中研究室では、研究室の立ち上げから始まって、研究室が大きくなる過程を経験し、今の自分の考え方や仕事への意識に対して少なからず影響を与えており、今後もこの経験を活かして仕事をしていきたいと思います。

プロフィール

清水 翔(しみず しょう)(私立麻布高等学校 出身)

2005年3月

慶應義塾大学 理工学部 情報工学科卒業

2007年3月

慶應義塾大学大学院 理工学研究科 開放環境科学専攻 修士課程修了

2010年3月

慶應義塾大学大学院 理工学研究科 開放環境科学専攻 博士課程修了

2010年4月

株式会社富士通研究所 入社

2014年10月

Fujitsu Laboratories of America 赴任

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