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理工学部HOME > 塾員来往 > [第101回] 坪根 大 小松製作所 

塾員来往

[第101回] 坪根 大 小松製作所 

 こんにちは。機械工学科堀田研究室卒、坪根大と申します。今回、ご縁がありまして寄稿の機会を頂き、光栄に思います。
 私は現在、株式会社小松製作所の研究本部に勤務しております。入社からもう5年が経ちつつありますが、度々実感するのは、今の社会人としての自分の基礎は、大学時代に形成されたものである、ということです。そこでこのコラムでは、自身の大学時代から現在までを振り返りたいと思います。

坪根 大氏

大学時代

 小さい頃からものづくりが好きで、また父に連れられて様々な工場の一般開放イベントなどを何度も見ていたこともあって、理工学部、そして機械工学科を選ぶ際に迷うことはありませんでした。私は恥ずかしながら成績が良い方ではなかったので、学科選択の際は希望が通ったかどうかが分かるまで不安な日々を過ごしたものですが、幸いにして希望通りの進路に進むことができました。
 研究室配属時、配属先は機械工学科鈴木哲也研究室でしたが、そこで鈴木先生から、「堀田先生という新しく来た人の下で、高分子の機能強化の研究をしてみないか?」と言われました。化学は苦手で、プラスチックのことなど何も分からなかった私でしたが、迷った末に承諾し、堀田研究室1期生となりました。鈴木研の先生方や同期、先輩にも助けられながら、堀田先生と共に研究室を立ち上げていったことは、当時は大変と思うばかりでしたが、振り返ってみると大変貴重な経験でした。実験装置が1つもない実験室に、熱プレス機を入れ、引っ張り試験機を入れ、時には工場に通って実験装置を作り、と研究そのものだけでなく、運営にも関われたことが、現在の研究員としての仕事にも活きています。
 また、学士4年から修士2年までの研究室生活の中で、やはり思い出深いのは、国内外での学会発表です。先生方に発表前日の夜中まで発表練習に付き合ってもらい、いざ発表、質疑応答までが終わった時の解放感は今でも忘れられません。この時の経験があるからこそ、会社の会議での報告の際も、臆せず必要なことを言えるようになったと思います。

学会発表の様子(ICMCTF2006, ポスターセッション)

学会発表の様子(ICMCTF2006, ポスターセッション)

入社から現在まで

 大きな機械を作りたいという、当時はまだ漠然としていた動機から、建設機械メーカーであるコマツに学校推薦で入社しました。1年の研修を経て、研究本部に配属され、今では建設機械の「安全」に関わる仕事をしています。
 自動車では近年、走行の自動制御や周辺情報の表示といった、いわゆる”アクティブセーフティ”と呼ばれる安全技術が、製品を特徴付ける大きな要素の1つとなっていますが、建設機械でもそれは同じなのです。「建設機械が稼働するような現場で、事故なんて起こるの?」と思われるかも知れませんが、作業機械である建設機械の挙動は、機種による差はありますが複雑で、オペレータ(操縦者)の熟練度にも大きく左右されます。特に人と建設機械が近接して作業するような現場では事故が起こり易く、そして1度事故が起こってしまうと、機械のスケールから大事故となってしまい、尊い人命が失われ、現場の作業も全て停止してしまうことになります。そのため、現場での危険予知や作業ルールの徹底など、安全に対するあらゆるアプローチが重要で、その1つとして安全技術の研究に携わっていることに、私は大きなやりがいを感じています。
 さて実際の仕事となると、例えば試験的に周囲の状況をモニタリングするためのカメラシステムを考案し、情報を統合して表示するプログラムを試作し、実際に車体に取り付けるためのブラケットを設計するなど、分野を問わずあらゆる理工学的知識が必要になってきます。上の例で挙げたような仕事の全てを1人で担当するわけではありませんが、それぞれの仕事をある程度理解していなければ、担当者同士の連携は難しくなります。私自身も働きながら、大学時代の4力の講義や実験、設計実習等で積み上げた知識や経験が役立つのを実感すると共に、もっと真面目に取り組んでいれば良かったと思うことがしばしばです。メーカー志望だからと敬遠してきた分野も、仕事をしてみると様々なタイミングで課題として現れ、「無駄な勉強などなかったのだなぁ」と学生時代に思いを馳せ、現実逃避する日々です。説教臭くなりますが、これから大学に入る皆さん、今大学に居る皆さんには、食わず嫌いをせず、あらゆる分野に興味を持って取り組んで欲しいと思います。

大学での思い出

 大学入学時に通学用にクロスバイクを買って以来、自転車が趣味で、山田・鈴木・堀田研の合同合宿時には、同期や後輩と共に日吉⇔伊豆間を自転車で往復するなんて無茶なこともしていました。会社に入ってからは本格的なロードバイクを購入し、自転車の性能に負けないよう自分を鍛えています。現在私は平塚市在住で、箱根の方に練習に行くと、今でも良く研究室合宿のことを思い出します。
 最後に月並みな言葉になりますが、これから入学される皆さんも、勉学に限らず、長い人生で後から振り返られるような、良い思い出を沢山作ってください。

プロフィール

坪根 大(つぼね だい)(私立栄光学園高等学校 出身)

2006年3月

慶應義塾大学理工学部機械工学科卒業

2008年3月

慶應義塾大学大学院理工学研究科 開放環境科学専攻 修士課程修了

2008年4月

株式会社小松製作所 入社

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