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慶應義塾大学理工学部
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理工学部HOME > 塾員来往 > [第41回] 猪塚 隆 ライオン(株)薬品第1研究所

塾員来往

[第41回] 猪塚 隆 ライオン(株)薬品第1研究所

猪塚 隆氏

 慶應義塾大学理工学部って楽しいところですよ。
 バスケット、酒、スキー、麻雀、競馬場、あっ、それと研究室。これが私の大学時代の全てであり、みんな楽しい思い出です。
 中学から始めたバスケットは、理工学部体育会バスケット部で3年までの4年間?選手、その後、大学院を出るまでの3年間コーチをし、練習に試合、特に飲み会では大活躍でした。「塾員来往第38回秩父氏」の困った友達は間違いなく私です。私にとっては彼が困った友達ですが。バスケットも酒もいまだにやめられず、「バスケットして飲む」生活は40歳を過ぎた今でも続いています。
 冬は多い年は年間40日以上スキー場にこもって、スキー漬けの生活でした(麻雀、競馬場の話は省略します)。

スキー好きがたどり着いた、憧れのウイスラーマウンテン(カナダ)にて

スキー好きがたどり着いた、憧れのウイスラーマウンテン(カナダ)にて

 さて、本題ですが、付属だったので好きな分野を選べたのですが、物理が好きなのになぜか3系(化学科、応用科学科)に進みました。大学1,2年と結局、化学は好きになれず、どうしようと思っていたのですが、「化学工学」と出会い、考えが変わりました。
 「化学工学」って何?と皆さんは思うでしょうが、簡単に言うと「ビーカー実験でできた物を工場でどうやって作るか」を考える学問です。化学だけでなく物理的な要素も強く、これだと思い、化学工学の研究室に迷いなく入りました。研究室では、「2次元気泡塔の流動特性」というテーマで3年間、水溶液を入れたアクリルの容器の下から空気を送り込み、泡がどのようになるかを眺めていました(測定もしてました)。

研究室の仲間です(修士1年のとき)

研究室の仲間です(修士1年のとき)

 修士課程修了後、「ライオン株式会社」に就職、「プロセス開発センター」に配属になりました。ここで、2年間マイクロカプセルの研究を行った後、洗濯用洗剤のプロセス開発を8年間経験しました。ここで、「粉体工学」=「粉」に出会いました。「粉」の奥深さに魅せられて今に至っています。たとえば、粉を混ぜるだけでも、「簡単に混ざるもの」「なかなか混ざらないもの」が微妙な物性の差で大きく異なります。また、理論だけでは難しく、経験が大きい、一人前の粉体技術者になるのには10年かかるという人も多い分野です。

 1999年に「薬品研究所」に異動になりました。「洗剤」から「薬品」と戸惑いはありましたが、「バファリン小型化」を担当。薬品ならではの苦労も沢山ありましたが、粉体工学、化学工学の知識を充分に活用できました。その後、錠剤をもっと服用しやすくしたいと考え、水なしで飲めて、口の中で素早く解けて、服用感(味、食感)もいい錠剤ができないかと考え、「口腔内速崩壊錠」の技術開発を行いました。この技術と企画部門からの「外出先の急な下痢に水なしで飲める下痢止め」の要望が合わさり「ストッパ下痢止め」を開発しました。開発は大変で、特に実際に工場で製造すると、輸送する時に錠剤が欠けてしまうという問題が起き、錠剤を硬くしすぎると溶けない、軟らかくすると欠ける。この解決に富山の工場へ10回以上も足を運び、やっと解決しました。「ストッパ下痢止め」は、今までの下痢止め市場の中からユーザーを奪うのではなく、上乗せする新しい市場を開拓。末席ですが「日経トレンディー」のヒット商品番付に乗るヒット商品となり、雑誌の取材やテレビ出演などを経験させてもらいました。その後も「トメルミン」「アルフレッシュSP錠」「小中学生用ストッパ下痢止め」などの「口腔内速崩壊錠」を発売。現在もいろいろな錠剤を開発しています。

「ストッパ」の新製品発表会

「ストッパ」の新製品発表会

 「製品開発」って開発中はめちゃくちゃ大変だけど、開発中は自分の開発した製品は子供のようなものなので、発売するだけも嬉しく、ましてヒットすると本当に嬉しいですよ。塾の理工学部で自分に合った学問を見つけ、ヒット商品を開発する。将来の選択肢の一つとして是非考えてみてください。

プロフィール

猪塚 隆(いのづか たかし)(私立 慶應義塾高等学校 出身)

1987年3月

本塾大学理工学部応用化学科 卒業

1989年3月

本塾大学大学院理工学研究科応用化学専攻 修士課程修了

1989年4月

ライオン株式会社 入社

1989年6月

ライオン(株)第11開発研究所(現:プロセス開発センター)配属

1999年4月

ライオン(株)薬品研究所(現:薬品第1研究所)へ異動 現在に至る

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