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慶應義塾大学理工学部
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理工学部HOME > 学問のすゝめ > まじめに「お金を科学する」: 金融工学 (Financial Engineering)

学問のすゝめ

まじめに「お金を科学する」: 金融工学 (Financial Engineering)

枇々木規雄 (管理工学科 助教授)

研究室

研究室では自由な雰囲気の中で学生たちは研究し、教員も含めて議論をしています。

ソフトボール

研究には、コミュニケーションと体力も大切。研究室の学生と一緒にソフトボールをしています。

金融工学関連

最近、多くの金融工学関連の本が出版されています。私も研究・教育成果を社会にフィードバックするために、本の執筆・翻訳を行っています。

 「お金」の問題は私たちにとって、とても身近でありながら、あまりきちんと学校では教えてもらっていない問題です。しかし、年金や住宅ローンなど、生活に関連する金融の問題はさまざまあり、「知らない」ではすまない時代になっています。

 金融工学とは、金融市場や金融取引における様々な問題に対して、工学的な手法を用いて解決を試みる学問分野です。具体的には、問題解決のための理論や数理モデルを構築し、投資などに伴うキャッシュ・フロー(お金の流れ)に関するリスクマネジメント(評価と制御)を行うことが主な役割です。最近では金融機関だけでなく、広く企業活動において活用されてきています。「理工学部でなぜ、金融なのか?」とよく質問されますが、これで納得してもらえたかもしれません。

 分かりやすい問題の例を紹介します。多くの企業収益は天気に左右されます。たとえば、ビール会社は夏に気温が上がればビールが売れて儲かりますが、気温が下がると儲かりません。この心配を取り除くためにはどうすればよいか?方法は2つ。(1) 気温をコントロールする。(2) 気温が下がったときにだけ収益を補填する仕組みを用意する。(1) は不可能ですが、(2) の仕組みは金融取引で作ることができます。これは天候デリバティブと呼ばれる方法で、企業収益を安定させるために用いることができます。この仕組みを受け取る権利がいくらなのか?という問題が金融工学の一つの問題になっています。

 私の研究室では現在、(A)年金基金の資金運用や個人のライフサイクル設計のための長期間の資産と負債の配分モデル、(B)研究開発や特許評価に関するリスクマネジメント、などの研究を行っています。(A)は我々の生活に関連する金融の問題、(B)は金融工学の手法を事業リスクマネジメントに応用する問題です。このような金融に関わる問題解決のためのモデリング技術や数量分析の方法を習得し、「実際の金融取引に使える」ことを目指しています。

 「お金」の問題におけるキーワードは、「リスク」です。残念ながら、リスクなしに「必ず儲かる」方法は、世の中にはありません。リスクを理解し、管理工学で学ぶ様々な知識と知恵を駆使して、問題解決をはかることができるフィナンシャル・エンジニアを育てること、それが私の教育目標です。

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