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理工学部HOME > 学問のすゝめ > 統計学の守備範囲はとても広い

学問のすゝめ

統計学の守備範囲はとても広い

清水 邦夫 (数理科学科教授)

バライメージ

方向データの表示によく使用されているバラ図(rose diagram)は、「クリミアの天使」Florence Nightingaleによって病院内の衛生状態を改善することの効果を示すために考案されました。バラ図の当時の呼び名はcoxcombでした。

図書イメージ

数理学科図書室の雑誌棚

 Statistics, Mathematics, Applied Mathematics, Biostatistics, Epidemiology, Genetics, Public Health, Pediatrics, Medicine, Psychiatry, Operations Research, Industrial Engineering, Civil and Environmental Engineering, Signal Processing, Econometrics, Business. 何やら英単語を並べてみました。これらはアメリカ統計学会誌最近号における論文著者の所属学科もしくは大学院名に現れた単語です。実際の所属学科はこれらのうちの一つから成り立っている単独名のところもありますし、またMathematics and Statistics のようにいくつかが重なっているところもあります。学科名が必ずしも論文の内容までも表すわけではありませんが、統計学が潜在的に応用される分野の一端を窺い知ることができるでしょう。実際にはもっと多くの分野で統計学は使われており、「データのあるところ統計学あり」と言って差し支えありません。「統計学の守備範囲はとても広い」のです。

 ちなみに私が所属する数理科学科の英語名はDepartment of Mathematicsで、学生は数学専攻と統計学専攻のどちらかを選択します。この統計学専攻は日本の中ではユニークな存在ですので、他の資料も活用して本専攻の教育内容をぜひ調べてみることをお勧めします。私自身はと言いますと、これまで消費者の購買行動データや降雨強度データ解析のための統計的モデル化や保険科学におけるリスク理論に有用な統計的分布論の研究を行ってきました。最近は、風向に代表される角度(方向)のデータ(Directional Data)の統計解析に凝っています。環境科学や生物統計学において応用の可能性をもっている分野です。

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