新板 窮理図解

photo順調に研究を進めてこられたのですね。
 そうですね。根気よく研究を続けてこられた背景には、節目ごとに、いい恩師に出会えたことが影響していると思います。珠算や塾の先生もそうでしたが、東工大の山田功先生、理化学研究所の甘利俊一先生にはたいへんお世話になりました。
 その恩返しもあって、学生には熱心に指導しているつもりですが、もしかすると鬱陶(うっとう)しがられているかもしれません(笑)。一方で、子どもに対しては、自分が親にしてもらったように、勉強のことはうるさく言わないようにしています。

研究の息抜きは?
 小さい頃から食べることが好きで、食事が一番の息抜きですね。それから、至福の時は、コーヒーを入れてスイーツを食べながら、ジャズやラテンなどの音楽を聴いている時。学生とランチに行くのが日課で、コーヒーブレイクをともにしたりもしています。

慶應義塾の良さは?
 広報が充実していて、私のような若手教員の研究をエンカレッジしてくれるのは非常にありがたいですね。学生にとっても、低学年のうちから教員と直接かかわる機会が多く、教員との距離が近いのは、とても恵まれた環境だと思います。さまざまなサポート体制があって、早くから進路が意識できるのも、まさに慶應義塾ならではの良さでしょうね。

どうもありがとうございました。

◎ちょっと一言◎
学生さんから
研究に対しては冷静な目を持ちつつも、目標に対しては情熱的で、「世界一の研究室を目指そう」と言うのが湯川先生の口癖。ランチミーティングやコーヒーを飲みながらのアイデア出しやディスカッションなど、つねに会話と笑いの絶えない楽しい研究室です。

(取材・構成 田井中麻都佳)