新板 窮理図解

すんなり理系に進学されたのですか?
 いやそれが、高3のときに大学の政経学部に行くか理工学部に行くか、少し迷ったのです。最終的には、初志貫徹で理工学部へ。理工学部の中でも、建築系への憧れもあったのですが、自分にはデザインセンスがなさそうだし、宇宙物理に憧れて、応用物理学科に進学しました。理論物理よりは、応用のほうが実用に近いだろうと、応用物理を選んだように思います。
 とは言うものの、大学でもやはりスポーツに没頭することに……。理工ラグビー部に所属して、大学1〜2年は、練習、試合、飲み会に明け暮れる日々でした。ところが、2年生の9月に大けがをしてしまった。ラグビーは初心者でしたから、2年生になってようやく試合に出られるようになったのですが、その矢先、東大戦でタックルをして頸椎を骨折してしまったのです。第一頸椎の骨折だったのですが、第二頸椎より下だったら、半身不随になっているところでした。
 入院生活は3カ月に及び、大学2年生の後期を棒に振ることになってしまいました。ギプスで首を動かないように固定していましたが、慣れてくると自由に病院を歩き回ることができるようになって、リハビリをかねてランニングマシンや筋トレマシンで運動をしていました。今から思えば、退院したときが人生で一番健康だったように思います(笑)。そんな状況のなかで、友人たちがノートを貸してくれたので、なんとか年明けのテストもクリアして、留年せずにすみました。
 ちなみに、ラグビーは一度諦めたのですが、結局、3年生の途中から復帰して、4年生の最終戦では、ここ慶應の矢上グラウンドでロスタイムの逆転トライで慶應理工に勝利しました。いい思い出です。