慶應義塾大学理工学部 広報誌
  新版 窮理図解  
07 早瀬潤子 3 女性を意識したことなく自然体で

photo女性研究者として苦労したり、
逆に得をしたりしたことはありますか?

 大学の頃から男性にしか囲まれてこなかったこともあって、あまり意識したことはありませんね。自分が女性であることが意識にものぼらないというか、「女性だから…」と特別に考えたことはなく、いつも自然体でいます。得したことといえば、目立つので覚えてもらえることですね。また最近は、女性研究者を後押しする制度もあり、得しているかもしれません。仮に得をしているとしたら、その分ちゃんと成果を出して、お返ししなければと思っています。それは女性研究者だからではなく、1人の研究者として思っているだけですが……。

研究の合間の息抜きは?
 普段は慌ただしく過ごしているので、オフのときは夫と一緒に買い物をしたり、旅行に行ったりして、ゆったり過ごすようにしています。研究にはやはり、体力と集中力が欠かせませんので、そのためには適度な休息が必要ですね。研究室の学生たちにも、やる時には集中してやる、休む時には休む、メリハリのある研究生活を送って欲しいなと思います。

どうもありがとうございました。

◎ちょっと一言◎
学生さんから:本当にタフな方だなぁと思います。どんなに大変なときでも、時間にきちんと来て、集中して研究する姿勢は、研究者の鑑です。先生を見習おうと、僕も体力づくりを始めました。

(取材・構成 田井中麻都佳)

 

 

1 高校の物理の先生との出会いが転機
2 新しい成果を求めて研究者に
3 女性を意識したことなく自然体で
Profile 早瀬潤子 物理情報工学科 専門分野は量子光エレクトロニクス。特に超短光パルスを用いた半導体ナノ構造の光物性、量子制御、量子情報応用に関する研究に従事。2001年上智大学にて博士(理学)を取得後、(独)理化学研究所基礎科学特別研究員、(独)情報通信研究機構専攻研究員、(独)科学技術振興機構さきがけ研究者、電気通信大学先端領域教育研究センター特任助教を経て、2010年慶應義塾大学理工学部准教授、現在に至る。2009年度文部科学大臣表彰・若手科学者賞。
 
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