慶應義塾大学理工学部 広報誌
  新版 窮理図解  
06 髙橋正樹 豊かな暮らしの実現に制御工学と力学で挑戦

人々のニーズを掘り起こし、人や社会が求める製品、
システムづくりをモデルベース制御で実現する髙橋正樹さん。
スポーツに燃えていた学生時代、数学や物理は得意科目だったが、
何のために学んでいるのか疑問を持っていたという。
しかし、大学で受けた講義をきっかけに力学や制御の面白さに目覚め、
それからというもの研究三昧の日々が続く。
しかもそのスタイルは人や社会と積極的に関わりながら研究を進めるというもので、
髙橋さんの行動範囲は研究室から大きく飛び出し、その視線は世の中に向いている。

 

1 大学に入って力学・制御工学に関心を持つ

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どんな学生生活を送られましたか?
 思い出すのは勉強よりもむしろサッカーとスキーに明け暮れていた日々です。サッカーは小学生の頃から始めて、11人がそれぞれ異なる役割を持ってゲームを作っていくチームプレーが楽しくて続けました。中学時代は主将を務め、県大会で優勝したこともあります。つらいこともありましたが、やるからには結果を出したいと練習に精を出していました。そんな毎日でしたので、将来研究者になるなんて当時の自分からは想像もできません。それに今でこそ制御工学と力学を専門にしていますが、高校時代の私にとって物理は「文系科目よりは得意」という程度でした。ただ、問題を解いていくに従って1つの答えに集約していくところは面白いと思っていました。絡まったヒモがするするとほどけるように答えが導かれるのですが、パズルやミステリーの謎を解き明かしたときのような爽快感が心地よかったです。

では制御工学や力学に関心を持つようになったのはいつ頃ですか?
 私が力学に関心を持ったのは大学に入ってからです。高校時代には、教科書に書かれている公式が実際に社会の役に立っているという意識、あるいは身近な現象を理解し説明するために必要なものだという意識はほとんどありませんでした。今思えば、もっと早く気付いておけばよかったです。

 

 

1 大学に入って 力学・制御工学に関心を持つ
2 恩師の講義が意識を大きく変えた
3 外部との関わりを重視して 学生を指導する
Profile 橋正樹 システムデザイン工学科 専任講師 専門は制御工学、知的制御工学。モデルベース制御をベースに、機械・力学制御、知能ロボティクス、宇宙工学分野での研究に取り組む。2004年、慶應義塾大学理工学研究科にて博士(工学)を取得。2004年に慶應義塾大学特別研究助手、2005年に慶應義塾大学理工学部助手、2007年に助教を経て、2009年より専任講師、現在に至る。
 
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