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EC-Nante 派遣生 H.Aさん

 私がDDプログラムを意識し始めたのは2年生のときだった。私はそのころなんとなく日々に物足りなさを感じていて、何かに打ち込むこともなく毎日は過ぎていた。そんな状況を変えたい。自分をいままでと全く違う環境に叩き込んで、新しい世界を見てみたい。それがこのプログラムに応募した動機だった。それまではフランスに興味はなく、フランス語を勉強したこともなかったのでもちろん不安はあった。しかし、頑張ればなんとかなるだろうという根拠のない自信のもと、このプログラムに応募したのだった。

 ECNは端的にいうと高校のような学校である。一学年は300人ほどで30人弱のクラスごとに勉強する。毎日少人数の同じメンバーと授業を受けるので、仲の良い雰囲気で勉強できる。また各国から30人ほど留学生も来ている。科目は機械系全般、情報系、経済・マネージメント、語学、体育まであり、幅広い分野を勉強する。そして全て必修である。慶應のように大教室授業が中心というわけではなく、演習、実験が中心である。

 授業は全てフランス語で行われ、レベル・速度は慶應と同等以上に感じる。フランス人学生も非常に優秀である。そんな環境に自分はついていけているのかというと、正直に言ってしまえば、最初は全然わからなかったし、かなり惨めな思いをした。しかし、人間追いつめられるとなんとかするもので、始まってから2、3カ月経つと何を言っているのかなんとなくわかってきたし、試験を前にすれば必死に勉強してそれなりには理解したつもりである。また同居人や友人が困っていると助けてくれる。勉強面でフランス語は大きな障害ではあるが、モチベーションが保てれば越えられない壁ではないと感じている。

 日々の生活はどうなのか。一年目は学校構内にある寮に住み、部屋はフランス人学生2人とルームシェアだった。寮での生活は時に楽しくもあり、時に苦しくもあった。みんな楽しいことは大好きで、パーティーして大騒ぎすることはよくあった。学校では生徒会やクラブが毎週のようにイベントを企画するので飽きることなく過ごせる。言葉が通じなくてせつない思いをすることも多いが、学校生活にどっぷり浸かり、フランス人的な生活に染まるという体験は、この留学ならではのものだと思う。

 ナントの町には、日本に興味を持っている人は少なからずいて、そんな人たちとも仲良くさせてもらっている。彼らは本当に気さくで、よく飲み会を開いてもらい、苦しい学校生活の息抜きになっている。他に個人的な活動としては、ナントの野球クラブに入り、練習や試合に参加させてもらっている。フランスで野球をしている人がいるのは驚きだったが、野球の国から来た日本人ということで楽しくやっている。

 この留学を経る中で、世界を狭く感じるようになった。日本を出たことなんてほとんどなかった自分が、フランス人だけでなく各国留学生の友人ができたし、どの国の若者も文化の違いはあっても基本的には同じだと感じるようになった。また休暇中に多くの国を旅行できたのも、こんな機会でなければできない体験だと思う。

 もちろん、どんな物事にも多くの側面があるように、この留学も良い面ばかりというわけではない。勉強の効率を考えたらナンセンスだし、特別な専門性がつくわけでもない。しかし、それらを差し引いても私は来てよかったと感じている。毎日ささいなことで普通の何倍も嬉しくなったり、悲しくなったりする。そして常に問題山積みの日常の中で、本質的に自分がどういう人間かということが否が応でも浮き彫りになってくる。こういう環境は刺激的だし、日本に残っていては絶対に得られなかったと思うのだ。

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