慶應義塾大学 理工学部学生課国際担当Office of Student Services (International) Keio University Faculty of Science and Technology ENGLISH PAGE
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DDとは

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学部1、2年次を慶應、3、4年次をフランス、そして再び修士課程を慶應で修める事により、日仏両方の学位を取得する事が可能なプログラム、それがダブルディグリープログラムです。
ここでは、プログラム発足までの経緯とその概要を説明します。

ダブルディグリープログラム調印の経緯

去る2005年3月7日、慶應義塾大学とフランスのエコール・サントラル・インターグループ
(Ecoles Centrale Intergroupe / 国立理工科学院連合)は包括協定を締結しました。このエコール・サントラル・インターグループ(以下EC)は、フランスのリール、リヨン、ナント、パリにあるエンジニアリング系グランゼコールの連合体であり、これまでにも世界的に活躍する卒業生を多く輩出しています。そのEC各校の学長および安西祐一郎塾長が同日パリにて調印式を行い、2005年度からECと慶應義塾とのあいだでダブルディグリープログラム(共同学位プログラム)を実施する運びとなりました。また、2006年度からマルセイユ校が新たにECに加盟したことを受け、現在はマルセイユ校を含むEC5校と本プログラムを実施しています。

本プログラムは、両校のカリキュラムを融合させることによって、日本・フランス 双方で学生生活を送ることを可能とするものであり、その最大の目的は、現代社会に必要とされる国際的な

2005年3月7日 Keio-EC ダブルディグリープログラム調印式の様子

視野と、深い専門知識とを併せ持つ国際エンジニアを育成することにあります。

ダブルディグリープログラム概要

ECと慶應義塾大学理工学部双方の学生が相手国で2年間の学習を経て修士課程(慶應義塾大学大学院理工学研究科)を修了した場合、義塾で取得した修士(工学・理学)の学位に対して、ECからも工学修士相当のエンジニア資格
(Centrale Engineer Degree (Ingenieur de l'Ecole Centrale))が認定されます。

ダブルディグリーの概念図

本学理工学部生は、3年次進級前※に学内および受け入れ先の選考を受け、合格後同年夏季に渡仏、2年間の学業を終え帰国し、慶應義塾大学大学院理工学研究科修士課程に入学します。

ECの学生は2年間のグランゼコール共通準備課程(Les Classes Preparatoires)を経た後、2年間のECでの専門課程を経て慶應義塾大学大学院理工学研究科の修士課程に入学します。当該研究科では、「先端科学技術国際コース」対応科目(英語で開講される科目)を履修することになりますが、学生個人の日本語能力に応じて、日本語で開講されている講義科目も履修することが可能です。

従って、慶應義塾の学生で本プログラムに出願できるのは、派遣時に理工学部2年次を修了している学生のみとなります。選考試験ではフランス語学力は重視しませんが、ECでの授業はすべてフランス語で行われるため、派遣決定後は現地での授業を理解できるだけのフランス語能力を培うべく、その習得に励んでもらいます。

「出願時にはフランス語能力を重視しない」という方針はまだ日本では馴染みがなく、驚かれる方もいるかもしれません。しかし、派遣先であるフランスでは、むしろ最近積極的に採用されている方針です。

「今日では一般的にフランス語のレベル自体は最優先ではない。優秀な学生を選んでからフランス語を習得してもらう」(フランス政府留学局)

また、理工学部では、このプログラムで渡仏する学生を念頭に置いたフランス語能力を涵養する科目を開講し、渡仏前の受講を推奨しています。詳しくは、「スケジュール」≫「語学力を高めるには?」の項を参照してください。
このほかにも、ECの教員を招いてシンポジウムを開催したり、ECの教員による講演等を多数開催したりすることにより、日常的にフランス語とフランス文化に接する機会を設けています。

※既に2年次を修了している学生はこの限りではありません。

メリット

海外留学は知識や語学の習得、様々な経験を通じての人間形成等において非常に意義深いものだと考えられますが、本プログラムにはさらに以下のようなメリットがあります。

"ingenieur"の資格が取得できます。

― 取得できる資格("ingenieur"という資格はどんなもの?)

EC各校が授与するエンジニア資格Diplome d'ingenieurとは、EU規格のMaster(修士号)に相当するものであり、フランスの公的機関であるエンジニア資格委員会CTI (Comission des titres d'ingenieur)が認定した233校のみが授与できる、非常に限られた資格です。 この資格を有する人たちは特別にIngenieur diplomeと呼ばれ、就職先を探す際や、社会に出たあとで非常に重宝され、即戦力として活躍することとなります。

国際的な進路

ECは1998年からブラジル・中国とダブルディグリープログラムを実施していますが、その修了生の進路を見ると、概ね6割が母国、3割が派遣先の国、1割がその他の国へと進路を求めています。 また、母国で就職した場合でも、すぐに国際的な部署に配属となる傾向にあるようです。

【参考】 Ecoles Centrale卒業生の進路

EC卒業生は、フランスや海外の有名企業で活躍しています。
主な就職先としては以下の企業が挙げられます。

ACCENTURE, ALCATEL, ALSTOM, ALTRAN, BOMBARDIER, CAP GEMINI ERNST&YOUNG, COLAS, DASSAULT, DCN, EADS, EDF, EUROVIA, GDF, FAURECIA, FRAMATOME, FRANCE TELECOM, Groupe BOUYGUES, IBM, MICHELIN, PSA, RATP, RENAULT, RTE, SNCF, SNECMA, TECHNIP COFLEXIP, THALES, TOTAL, UNILOG…

【参考】 ECN卒業生の進路内訳

ECN卒業生 進路内訳

航空工学、宇宙・鉄道産業

自動車産業

化学・医療品産業

電気・エレクトロニクス産業

電力、石油、原子エネルギ

金属・金属加工

その他の産業分野

海洋工学、造船

木工、建築、建築産業

教育、理工学研究

サービス業・商業

研究、エンジニアリング/コンサルタント、会計検査

金融、銀行、保険

情報技術(情報処理、テレコムなど)

交通

その他

 

協定校紹介

現在ダブルディグリープログラムに参加している協定校は、グランゼコールの中でも最も格式のあるEcoles Centrale Intergroupe に所属するEC Lille、EC Lyon、EC Marseille、EC Nantes、EC Parisの5校です。

 

 

グランゼコールとは?

フランスの高等教育機関は、「大学 Universites」と「グランゼコール Grandes Ecoles」に分かれています。この「グランゼコール」はフランス独自の教育機関であり、高校卒業後、2年間の準備学級(Les classes preparatoires)を経たのち、さらに難易度の高さで知られるグランゼコール入試に合格した者のみが入学できる、高等教育機関です。

これらグランゼコールは18世紀のフランス革命前後に、専門エンジニア・高級官僚・教員を養成するために創られたのが始まりと言われ、主な特徴として以下のような点が挙げられます。

  • 入学時のきびしい選抜
  • 高度な総合的・専門的教育
  • 官民各界の人材を集めた教授陣
  • 経済界、産業界との緊密な共同
  • 主に官界、産業界の幹部の育成を目的とする

グランゼコールの大半はLa Conference des Grandes Ecolesに加盟しています。興味のある方は調べてみてください。

Ecoles Centraleとは?

上記グランゼコールに属するなかで、もっとも古く、もっとも優秀なエンジニア養成校の一つで、実業界や産業界と密接な繋がりを持ち、実学的な素養と国際感覚の育成に力を入れていることで知られています。

本プログラムの欧州における位置付け

このダブルディグリープログラムは、フランスとの関係を強化するだけではありません。
エコール・セントラルは、EUを中心とした世界中の主要な工科大学とT.I.M.E(Top Industrial Manager for Europe)というコンソーシアムを構成して学生交換を行っており、慶應義塾大学も、2007年10月を以ってT.I.M.Eコンソーシアムの准会員と して正式に認められました。今後はフランスだけでなく、国内外の有力大学と、さらなる連携を深めていくことになります。

 

 

注1:本プログラムでは、学生相互派遣だけでなく、教員の相互派遣も行っています。これは教員同士の理解を深め、関係を強化することで、本プログラムのより円滑な運営と今後の発展を目指すものです。

注2:この「ダブルディグリーによる高等工学教育」の取組みは、文部部科学省による平成17年度「大学教育の国際化推進プログラム(戦略的国際連携支援)」において評価、採択されました。この国際化推進プログラムとは、文部科学省が、「日本の高等教育の国際的通用性・共通性の向上と国際競争力の強化を図るため、海外の大学等との積極的な連携を図る取組みの中から、特に優れた取組みを選定する」というものです。 注3:平成17年度「大学教育の国際化推進プログラム」採択校一覧は こちらをご覧下さい。